2020-05-16 09:05 am by 須坂新聞
須坂市は7日、友好都市の中国吉林省四平市からサージカルマスク(医療用マスク)1万枚の寄贈を受けた。11日、須高医師会(鶴田崇会長)に1,800枚を贈った。中沢副市長は「新型コロナウイルス感染症の予防に向けた日夜の努力や須高地域の医療を守るためのご協力に感謝申し上げる。生産や流通の問題で現在手に入りにくいマスクを有効にご活用を」と述べた。
須高医師会は3病院・44診療所で構成。市のマスク寄贈は3月26日の2,000枚に続いて2回目。
鶴田会長(つるた泌尿器科院長)は「市のご厚意をありがたくお受けしたい。各医療機関に配布し、須高地域の医療が崩壊しないよう精いっぱいやらせていただきたい」と謝意を表した。
マスクについて、会長は「高額だが手に入るようになってきて、各医療機関は頑張って入手していると思う。むしろ今は(消毒除菌用に入手困難な)エタノールが厳しいのか。(市や須坂青年会議所などが住民等に)無償配布する次亜塩素酸水は大変助かっている。使わせていただいている」とした。
須高医師会は須坂市寄贈分(2回で3,800枚)の他、須坂市を通じて県から7,500枚(4月13日に5,000枚、同27日に2,500枚)のサージカルマスクの寄贈を受けた。
市のサージカルマスクの備蓄は12日現在55,600枚。2月6日に四平市に支援物資として備蓄分から6,000枚を贈った時点で市の保有は26,000枚。その後、市職員に2,900枚、市のごみ収集業者に1,700枚を配布。さらに須高歯科医師会に2,000枚、須高医師会に3,800枚を贈った。
一方、企業(匿名)から4月23日に2万枚、5月12日に内田鐵工所(相之島町)から1万枚、5月7日に四平市から1万枚が市に贈られた。
新型コロナウイルス感染症が発生した中国(華中)の東北部に位置する四平市からは当初(1月下旬)、N95マスク(微粒子を95%以上捕集)を10万枚調達(有償、前金でも)できないかとの打診があり、市日中友好協会や市は国内調達を模索した。だが調達の見込みが立たず、市は備蓄の中からサージカルマスク6,000枚を同市に贈った。
先ごろ(4月7日)四平市から日本国内の感染拡大を心配する連絡が入り、市日中友好協会とのやりとりを通じて、同市が須坂市にマスクを発送した。
市日中友好協会は11日の取材に「信頼関係を築いているので両市の対応は早かった」と話す。5月7日には須坂市長、須坂市議会議長名で四平市に御礼の手紙を送った。
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