【須坂の穂助産院】コロナ対策でオンラインで講演会〜430人が出産や子育て学ぶ

2020-05-16 09:07 am by 須坂新聞

お知らせ icon 穂(みのり)助産院(廣瀬ミエ子院長、須坂市高梨町)は10日、妊娠・子育て・母子保健事業に関わる全ての人を対象とした「楽育べびぃケア」講演会をオンラインで開催した。クラウドファンディング達成事業として、3月に長野市内のホテルを会場に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、延期とあわせて開催形式を変更した。須高をはじめ全国から約430人がオンライン接続した。
 講師は、助産師で『新版おなかにいるときからはじめるべびぃケア』著者の吉田敦子さん。講演は長野県内でこれまでに3回(北信では2018年11月と19年3月の2回)開催した。当日は東京からのリモート出演で、妊娠・出産に向けた女性の身体づくり、赤ちゃんの発達、授乳や抱っこの仕方などについて、実技や画面共有を通して指導した。途中、参加者からの質問にも答えた。タレントの「キンタロー。」さんがゲスト出演した。
 今回の緊急事態を受け、急きょウェブ会議ツールでの開催に踏み切った廣瀬さんはオンライン講演終了後、「感染リスクが高まる中での開催はもう無理とあきらめていたが、支援者の熱意と努力で、思いも寄らない形での成功にたどりつくことができた」と、ほっとした様子。さらに「参加(接続)者と一緒に家族や友人なども視聴していたとすれば、かなりの人たちに伝えることができたのでは」と話した。
 主催した廣瀬さんは22年前に助産院を開院。その頃から、母子の体に起きている不都合な変化に危機感を抱いていた。そんな中、姿勢と発達を基本とする母子支援に取り組むNPO法人フィジカルサポート研究会の理念に出合い、共感。同院が分娩の受け入れを終了してからは、妊産婦のフィジカルケアとセルフケアを提供する。
 過去に開いた同様の講演会は有料で、希望者全員の受講がかなわなかったため、無料でより多くの人に参加してもらおうと、昨年12月からクラウドファンディングで支援を募った。
 達成事業のもう一つの柱「産後母子フィジカルケア助産師訪問活動」は6月7日から北信・南信地区限定で実施。産後、できるだけ早い時期のケアをすすめている。詳細は同院☎026-251-2401。

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