読み聞かせボラが大臣表彰〜須高のメンバーらで活動「キラキラぱ〜く」

2020-05-30 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 読み聞かせボランティア「キラキラぱ〜く」(湯本理恵代表、12人)はこのほど、令和2年度子どもの読書活動優秀実践団体として文部科学大臣表彰に輝いた。2001(平成13)年5月発足からもうすぐ20年。絵本、紙芝居、パネルシアターなどの手法にわらべ歌や手遊びなどを交じえたおはなしの会を通して、良書との出合い、家庭での読み聞かせ、子どもの一人読みへとつなげている活動が認められた。
 発足のきっかけは2000(平成12)年。その年は政府が子どもたちへの読書活動推進を決議した「子ども読書年」だ。当時、旭ケ丘小PTA副会長だった代表の湯本さんは、子どもの情操教育や活字離れに読み聞かせが必要なのでは―と、PTA役員や保護者らと共に声をあげた。まずは自身の子供が在籍する2年生の教室で、担任の応援とクラスの保護者で実施した。
 1年間の実践と成果を踏まえ、改めて同校の保護者や保育士仲間などに声を掛け、広域のメンバーで正式にボランティア団体「キラキラぱ〜く」を発足。旭ケ丘小で朝読書の時間に読み聞かせ活動を始めた。子どもゆめ基金の助成を受けてスキルアップのための講演会を3年にわたって企画。次第に校外からの依頼が増えた。
 現在、旭ケ丘小には、PTA役員や各学級の保護者、地域住民が加わる新たな読み聞かせボランティアがある。その活動を呼び掛けたキラキラぱ〜くのメンバーも共に活動を続けている。
 キラキラぱ〜くは現在、拠点を市立須坂図書館に移して活動。学校や保育所、子育て支援センター、福祉施設、市内外のイベントなど範囲を広げて年間約50回、おはなしの会を開く。また講師として招かれることもある。親子のスキンシップや楽器の効果音も交えながら、子どもたちに五感で本に親しんでもらうスタイルが人気で、楽しみに待っている親子も多い。
 当初からのメンバー山岸淳子さん、佐藤里美さんは、「今はまだ(新型コロナで)密なふれあいはできないけれど、おはなしの会を通して『みんなのことを応援しているよ』という思いを子どもたちに伝えたい」「私たち自身も楽しんでいます」と話す。
 湯本さんは「地域の方や保護者など、多くの方に関わっていただき今があることに感謝。メンバーそれぞれ家庭や仕事と両立しながら、協力しあって続けられていることも喜びです。子どもを連れた若い人から『親子2代でキラキラぱ〜く育ちです』と言われた時は、本当にうれしかったです」。20年の経過と現在を重ね合わせ、顔をほころばせた。
 市内ではこれまでに、たんぽぽの会、須坂市子ども読書活動支援研究会、かたくりの会が同賞を受賞している。

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