2020-06-06 07:00 am by 須坂新聞
新型コロナウイルスの影響で今夏の第102回全国高校野球選手権大会と各地方大会が中止になったことを受け、県高校野球連盟は5月29日、長野大会に代わる独自大会の開催を発表した。同日、松本市で開いた理事会で代替大会について協議し、7月18日開幕を目指して開催準備を進めることを決めた。
同連盟は、開催の前提条件として▽新型コロナウイルス感染拡大の危険性が高まらないこと▽平常の学校生活が送られていること―を挙げた上で、最低限全校が試合をできるめどが立ったこと、さらに多くの試合ができるよう努力していることなどを説明した。大会の内容など詳細については今後議論する。
県立高校は1日からの通常登校に伴い、部活動も再開した。しかし、新型コロナウイルス感染防止の徹底を図るため練習時間には制約がある。5月27日に県教委が示した部活動についてのガイドラインでは感染やけがの防止を重視し、14日までは平日のみが原則。時間は30分から段階的に延びるものの、6月中は90分までと制限がある。また、貴重な実戦機会となる練習試合も当面の間は行わないこととしている。
市内3校のうち、須坂創成高では部活動再開初日の2日、3年生10人、2年生8人、1年生9人の野球部全員がグラウンドに元気な姿を見せた。
約2カ月ぶりとなる全体練習の冒頭に丸井多賀彦監督は「甲子園はなくなったが、それに代わる大会が計画されているようだ。大会があることを信じ、特に3年生は集大成として頑張ってほしい。野球が好きで集まった仲間。何年か経ったときにいい思い出になるよう、限られた時間だが完全燃焼しよう」と呼びかけた。
1年生が加わってから初めての全体練習だったため、各自が簡単な自己紹介をし、入念なウオーミングアップとキャッチボールで汗を流した。臨時休校中は個々にトレーニングを積んでいたため、久々の仲間との練習に部員たちの表情は生き生きとしていた。
3年の宮?壱成主将(長野東部中出身)は「地方大会がなくなって、これで終わりかとがっかりしたが、代替大会が決まって気持ちを入れ直した」とし、たった30分の短い練習だったが、「みんなで野球ができて楽しかった」と笑顔を見せた。
代替大会までは約1カ月半。練習時間の制約などで「冬明けは体力や筋力が付いていたが、それを戻せるかが心配」と不安もあるが、「昨秋も良い結果が残せていないので、2年半お世話になってきた監督や部長先生に少しでも恩返しができるように、一つでも多く勝って、後輩たちにいい形でつなげたい」と前を向いた。
2020-06-06 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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