善光寺木遣りに一役〜イノベートSUZAKAのフェースシールド

2020-06-13 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 企業グループのイノベートSUZAKA(事務局=須坂市産業連携開発課)が製作し、無償提供している新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐ簡易式「フェースシールド」は多方面で活用されている。元々は医療従事者支援のために作られたものだが、先月中旬、長野市の善光寺木遣り保存会の要請を受けて50個を寄贈した。そのおかげで同会は2カ月ぶりに活動を再開することができた。
 同会は昭和56年に設立。平成3年12月に長野市無形文化財に指定された組織で、会員は現在長野市内外の約90人。さまざまなイベントに参加して会場を盛り上げているが、新型コロナの影響で4月初旬から活動を休止させていた。
 そんな中、同会副会長の月原光昭さん(須坂市夏端町)が須坂新聞(4月25日付)の記事を読んだことがきっかけで、イノベートSUZAKAからフェースシールドを譲ってもらった。
 先月31日には善光寺で行われた「共感の鐘」最終日に木遣り(曲「鎌倉」)を披露、鐘の音と共に厳かな響きが境内にこだました。今月10日から練習を再開した。
 月原さんは「皆さんの善意のおかげで活動を再開することができた。善光寺の共感の鐘への出演も、フェースシールドがなければ許可されなかった。今回の出演で医療従事者への感謝の気持ちをイノベートSUZAKA様と同じくすることができた。感謝を胸にいっそう地域をもり立てていきたい。須高地区でも要望あればお手伝いします」と話す。
 同会会長の加藤久雄長野市長は「練習再開のめどが立ち、大変助かりました」とイノベートSUZAKAに礼状を届けている。
 イノベートSUZAKA会長の藤澤暁浩さん(北原町、倭技術研究所社長)は「会員企業が医療分野のためにと製造したものが文化面など多方面でお役に立てて何よりです。今後も地域社会に貢献できる活動を展開したい」と話している。
 事務局の産業コーディネータの中島秀樹さんは「各分野から多くのニーズがあり、これまで200個以上提供した。フェースシールドは医師らが感染を防ぐためだけでなく、木遣り保存会様のように感染を広げないためにも活用できる。加藤市長からの感謝の言葉はうれしく思う。必要な方は連絡を」と話す。問い合わせは同課☎026-248-9033まで。

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