2020-08-08 07:00 am by 須坂新聞
フルーツ王国須高で夏の果実が続々と出荷され、須高フルーツセンターではモモの中生品種あかつきが最盛期を迎えている。今季は7月に長雨や曇天が続き、色づきや糖度がやや低めだったが、8月からの高温の影響で糖度が乗ってきているという。
あかつきは肉質が緻密でよく締まり甘く食味がよい。大きさは250〜280gの中玉品種。例年より3〜4日ほど早く、関東・中京方面などに出荷されている。やや品薄状態で販売単価は順調に推移している。
モモは中生種のなつっこも出荷が始まり、盆過ぎには主力品種の川中島白桃へと続き、9月下旬まで出荷が続く。JAながの須高ブロックではモモ・ネクタリン全体で約12万ケース(1ケース5kg)を計画する。JAながの須高営農センターの島田誠さんは「8月に入り夏らしい陽気となり、実は大きく甘さも日々乗ってきて期待できる」と話す。
リンゴの早生品種夏あかりは7月29日に東京方面に初出荷され、盆前まで続く。中生種の秋映は9月下旬から、晩生種で主力のサンふじは11月上旬から年内にかけて出荷される。関係者は順調に育った果実の市場価格を期待している。
なお、JAながの須高ブロックによると、ここ数年で須坂市、小布施町の千曲川河川敷などを中心に、モモやネクタリンの果実に黒い穴ができる「せん孔(こう)細菌病」の被害が広がったという。
せん孔細菌病はモモなどの果実、葉、枝に
発生。果実には数mmから1cmほどの黒い穴ができ果肉に食い込む。果実自体は食べても害はなく食味も変わらないという。病原菌は秋に新梢の芽などに感染し越冬、春先から枝の組織内で増殖し菌が飛散する。異常高温や強風、雨などにさらされると発生しやすい。
JAながの須高ブロックは、今季はせん孔細菌病が発生しやすいと予測、1月から予防講習会を月1回程度開き、注意を呼び掛けてきた。その効果もあって、被害を最小限に食い止めたという。同センターの島田さんは「生産者の協力のおかげです。リンゴ、ブドウも順調に仕上がっている。フルーツハリウッド須高の味覚を楽しんで」と話している。
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