【中学校運動部】感謝を胸に「夏季交流大会」〜代替でも熱戦変わらず

2020-08-08 07:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon 中学校運動部の「夏季交流大会」が1、2日を中心に各会場で行われた。新型コロナウイルスの影響で中止になった体育大会の代替大会で、競技ごとに郡市や地区、全県単位で実施。順位をつけたり表彰はせず、勝ち上がっても上部大会には進めないが、選手たちは苦楽を共にしてきた仲間たちと真剣勝負ができる喜びやこれまで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを胸に全力でプレー。各会場では例年と変わらない熱戦が繰り広げられた。
 このうち、バスケットボールは男女とも須高6校が2日間でそれぞれ3試合を戦った。
 3連勝した男子墨坂の勝山晟(せい)主将(3年)は「大会がなくなり『何もせず引退か』とも考えたが、代替大会が決まってチーム全体がやる気になり今まで以上に絆を深められた」と振り返り、「練習してきたことが勝ちにつながってうれしい」とうなずいた。
 女子東の中村彩心(あみ)主将(3年)は「本当は県チャンピオンになって先生に恩返しがしたかった。それが叶わなかったけど、この大会ができたことは本当に良かった」と悔しさをにじませながらも爽やかな表情。また同顧問の笠原信行教諭は「一生懸命さと継続の心でバスケを続けて」と願った。
 女子墨坂の川口歩乃佳主将(3年)は「チームみんなで精一杯戦おうと臨んだ。思い残すことはありません」と笑顔を見せた。小布施中保護者会長の船木昌恵さんは「この大会ができて心から良かったと思う。子供も親もひと区切りついた。これでやっと次に進めます」と感慨深げに試合を見守った。
 サッカーは3年生15人のほとんどが中学から競技を始めたという常盤が1日の試合で連勝。本大会が無くなり部活を続けるか迷った部員もいたというが、小林昊叶(そよか)さんは「最初は大差で負けてしまうゲームも結構あったけど、みんなで頑張って練習してきて最後に勝ててうれしい」。諏訪泰成主将は「3年生全員が試合に出られてよかった。みんな最初から動きがよく、楽しくできた」と笑顔を見せた。
 バレーボール女子墨坂の川島二瑚子(にここ)主将(3年)は、「最後の試合なので悔いを残したくなかった。いつもよりチームワークが良かった」。高山の井浦花主将(2年)は、3年生がいる他チームと対戦し、先輩たちの意地を実感。「いつも以上に強かった」と振り返った。
 合同チームで臨んだ男子相森・常盤の?竹創來(そら)主将(相森3年)は最後の試合で、寂しさとやりきった思いが入り交じる複雑な感情がこみ上げた。試合直後は涙があふれたが「自分たちの本気を出せたから後悔はない」。そう語る表情は晴れやかだった。

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