2020-08-29 07:00 am by 須坂新聞
須坂市在住の高校生ラッパー「1NO(いの)」さんが7月17日、デジタルデビューシングル『NEON(ネオン)』をリリースした。高校生とラッパーという二つの顔を持つ自分自身を表現したオリジナル曲。ビートのきいたメロディーと超高速ラップが印象的なヒップホップだ。各音楽配信サービスで聴くことができる。
1NO(18、阿藤真優=まゆう=・米持町)さんは須坂高校3年生。友人と結成した「猪鹿蝶」で今年1月、長野市内のライブハウスで初ステージを踏んだ。人気ラッパーのライブに足を運んだり、SNSでの発信などをきっかけに、プロデュースを手掛けるDJ KENZIさん(上田市)の目に留まり、レーベル「FSP」からの配信が決まった。
フィメール(女性)ラッパーの似通ったイメージをはねのけて、自分なりのスキルを出したい―と、ラップを始めて一番最初に作った曲でデビューすることを熱望した。ジャケット画像は、長野駅周辺で撮影。曲のタイトルに合わせ、はじける自身の姿と輝くネオンを表現した。
これまでも、ジャンルにとらわれず多くの曲を作ってきた。「口でうまく表現できなくても、歌にすれば思っていることを素直に伝えられる。音楽を始めてから、私自身がすごく変わった。人と話すことも苦手だったのに、今は話すこと、伝えること、考えること全てが楽しい」。そして「やりたいことが見つかった」。
「高校を卒業したら心理学を勉強してみたい。音楽はずっと続けるつもり。いろんな人の思いを受け止めることができれば、歌の世界観がもっと広がる気がする」。音楽によって自分自身の方向性を見出し、アーティストとして一歩踏み出すチャンスを手にした1NOさんの活躍が期待される。
1NOこと阿藤真優さんは、9月3日に開催する須坂高校りんどう祭(一般公開はない)の副祭長を務め、イメージソング『すざかすざかすざか』を作った。各クラスから募集した言葉を曲に盛りり込んだ。新型コロナウイルスの猛威に対し「見たことない威力に負けたくない 凄まじい気力でひっくりかえしちゃうから let's get going はるか向こうに 届けたい自分の想い 竜に乗せて 今ゆけ(一部抜粋)」と歌う。生徒が一堂に介する機会がなくても、スピーカーから流れるこの曲で生徒の心が一つになる。
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