【須高地区の小中学校】修学旅行は主に県内で調整〜新型コロナ対応でいまだ流動的

2020-09-05 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 新型コロナウイルスの影響で、須高地区の小中学校は、修学旅行の行き先変更に伴う対応に追われている。本紙が行った各校などへの取材(8月31日時点)では、目的地は県内中心だが、実施の可否を含め、日帰りか宿泊か、また期日や行程については、いまだ多くが流動的。子どもたちの大切な思い出作り、学習の集大成とする場になるよう、各校で慎重に検討を進めている。
 中学校は例年、3年に進級して間もなく京都・奈良方面に2泊3日で出掛けるが、本年度は臨時休校が続き、各校とも秋以降に時期をずらした。しかし、現在も全国的に感染が拡大していることから、行き先を県内に変更した上で、実施時期、規模縮小などについて検討している。学校によっては移動手段のバスを1学級あたり2台手配し、車内での密を避けるといった対策案も聞こえてくる。
 小学校は例年、各校とも6年生が1泊の東京方面。しかし、いずれの学校も南信、中信、北信など県内中心に変更。観光地、文化施設、レジャー施設などを行程に組み入れ、早いところで10月から順次実施の予定だが、今もって調整が続く。中には宿泊はせず、2回に分けて異なる方面に日帰り旅行を検討する学校もある。
 須坂支援学校小学部はタクシー日帰り旅行を実施済み。
 須坂市中学校校長会長の今井一弘相森中校長は「修学旅行は集団学習の集大成。中学生は2年の頃から奈良・京都について学習を深めてきたので、本当は行かせてあげたい。ただ万が一の感染リスクや進路保障などを考えると難しい。たとえ県内でも今後の感染拡大状況によっては、修学旅行を行わないという選択もあり得る。いままで経験したことのない状況が続き、職員も対応に苦慮している」と話す。

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