2020-09-05 07:00 am by 須坂新聞
須坂東高校の全校生徒(501人)が2日に同校で開かれた文化祭「第72回東高祭」に合わせ、1万羽近くの折り鶴を使ったモザイクアート(縦約3m、横約4.5m)を制作した。新型コロナウイルスが早期に終息し、「一日も早く普段の生活に戻れるように」と千羽鶴ならぬ万羽鶴に願いを込めた。
全校制作は同祭の恒例企画。例年はペットボトルのふたで「エコキャップアート」を作っているが、今年は終息祈願で折り鶴を使うことに。コロナ禍でつらい思いをしている人がまだ多くいることから、「見ると元気が出るような絵にしたい」と、みんなが知っているアニメ映画「となりのトトロ」で主人公の姉妹がトトロのお腹につかまって空を飛ぶシーンを選んだ。
7月末に全校生徒に協力を求めると、作品に必要な折り鶴9,384羽が1週間ほどで集まった。夏休み中に生徒会の役員が糸を通すなどして一人一人の思いを結集させ、5日間で作品に仕上げた。第一体育館の壁に飾り、同祭前日にリモートで行った開祭式で全校生徒にお披露目した。
折り鶴アート発案者で生徒会議長の中山尚(たかし)君(3年、北部中出身)は「制作期間がぎりぎりで心配だったが、みんなすぐに鶴を折って持ってきてくれてありがたかった」と感謝。「大変だったけど、出来上がった絵を見られてうれしい」と笑顔を見せた。
今年は新型コロナウイルスの影響で一般公開はなし。規模を縮小するなど例年とは異なる状況の中で体育祭をメインに開催し、感染防止に配慮しながらグラウンドでクラス対抗リレーや大縄跳び、障害物競走、借り物競走などを楽しんだ。
同祭実行委員長の西沢信幸君(3年、北部中出身)は文化祭ができたことに感謝しながら、「内容を決めるのに苦労したが、全校生徒が楽しめるように企画を準備してきて、盛り上がってよかった」と喜んでいた。
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