【須高の3連休】GoTo効果でにぎわい〜新型コロナの急速拡大に困惑も

2020-11-28 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、21日〜23日の3連休を迎えた。須高各地の観光地ではGoToキャンペーンの後押しもあり、全国から訪れる観光客でにぎわった。
 小布施町の美術館北斎館は3連休で計1,234人が入館した。台風19号災害があった昨年に比べて微増したが、2年前に比べて半減している。同館では「キャンペーンのおかげで多くの方が来館された。ただ政府がキャンペーン見直しを表明したことで人々の出足が鈍ったと思う。2年前の数字を基準にすると残念だが、感染対策を万全にして皆様を迎えたい」と話す。
 22日、東京都から訪れた40代女性は「キャンペーンで友人と初めて来た。感染が広まる前に予約したので。予防に気を付けながら楽しみたい」。千葉県の50代夫婦は「小布施は初めて。小京都のような風情がある素敵な町。栗菓子を買い北斎館に入りたい」。福井県の20代夫婦は「GoToで初めて来た。歩道は狭く感じたが、町並みはきれいで歩きやすい。小さな子どもと一緒なのでコロナが心配。人混みを避けるなど感染防止に努めたい」と話していた。
 北斎館周辺の土産店では「政府の後押しのおかげで連休はにぎわった。キャンペーンが終わったらどうなるのか。先が見えず不安」。栗菓子店では「栗の収穫の最盛期にキャンペーンが打たれて効果があった。政府が出した運用見直しの表明により、10月の勢いが抑えられた感じだ。今後も感染防止との兼ね合いが難しいと思う」と話していた。
 須坂市は人気アニメ「鬼滅の刃」の影響で全国から大勢の家族連れが坂田山共生の森を訪れている。市観光協会の本藤浩史会長は「坂田山を訪れた方が須坂市を知り、市内の店や施設に立ち寄るきっかけになっている。キャンペーンとの相乗効果を期待」と話している。
 高山村でもGoToキャンペーン効果が表れているようだ。信州高山村観光協会は「例年紅葉シーズン後の11月中旬以降は宿泊客ががくんと減るが、今年の旅館の入り込みは良い」とし、今後の動向も注視している。

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