【須坂市】英語の「歴史看板」作製へ〜須坂高生が協力、現地で学習会

2021-01-30 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂高校の英語部は市内の中央地域(穀町・上町・本上町・上中町など17町)の歴史的建造物などに設置されている「歴史看板」の内容を英訳した「英語版」を作製するため、20日に現地学習会を行った。講師の水越正和さんの案内で3カ所を巡り、建物の歴史や特徴などを学んだ。
 歴史看板は須坂中央地域づくり推進委員会が2007(平成19)年から16(同28)年にかけて、中央地域内の建物や神社、寺院など31カ所に設置した。内容を外国人にも理解してもらおうと本年度、英語版の看板作製を企画。既存の説明文をそのまま英語に訳すのではなく、生徒たちの考えた言葉で分かりやすく伝える看板にしようと、同部に協力を依頼した。出来上がった看板は日本語の説明文の下に取り付ける。
 この日は同部の1、2年生15人が参加。いずれも本上町の遠藤酒造場、今井家(蝶の民俗館)、荒井家(信陽銀行跡)を巡った。生徒たちは各所の看板の説明文に登場する妻、乳金などなじみのない言葉や瓦に記された堀家の家紋「亀甲卍」、信陽銀行の社紋「○に信」の文字などを実物を見ながら確認。水越さんは「入り口が狭く奥が広い」と須坂の町屋の特徴などについても説明した。
 部長の青木沙耶香さん(2年、仁礼町)は「事前に見た看板の説明文だけでは訳し方が分からず混乱したが、実物を見ながら説明を聴いて理解できた。ただ訳しただけでは分かりにくいので、説明文に縛られず、より伝わりやすいように作りたい」と話していた。
 同部は、この日訪れた3カ所に田中本家博物館を加えた計4カ所の看板を年度内に仕上げる予定で、来年度以降も「依頼があれば他の看板も手掛けたい」としている。

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