2021-02-27 07:00 am by 須坂新聞
JAながの須高ブロックは2020年度のブドウ販売額が過去最高の54億3,193万円(1月末実績)を記録した。これまで最高だった2018年度より金額で10億5,700万円、比率で24%上回った。新型コロナウイルスの感染拡大が続く逆境の中、他県産の品不足や巣ごもり需要もあり、シャインマスカットを中心に市場価格は高値で推移した。果実全体の販売額も前年比19%増の75億3,744万円に押し上げた。
ブドウは20年度、天候にも恵まれ、糖度、着色、粒肥大が順調に生育。同年度の販売計画に対しても24%増。販売量は約65万ケース(1ケース5kg換算)で前年比7%増、単価は16%アップした。
シャインマスカットの販売量はブドウ全体の57%を占めた。4月下旬からハウス物が始まり、緊急事態宣言の影響を受けたが、解除後は香港、台湾を中心に輸出が順調に伸びた。7月以降は国内ギフトが活発で価格も高めに推移した。
露地物は9月上旬から始まった。品質も良く、ナガノパープル、巨峰などの他品種と共に安定した価格で販売された。
リンゴは品質、肥大、糖度などが順調で、市場から好印象で迎えられた。20年度の販売額は15億910万円(1月末実績)となり、前年比9%増、計画比7%増だった。
須高ブロックでは、今回の販売実績について「『フルーツハリウッド須高』と銘打って、ブドウを中心に全国に誇る果樹産地として定着してきた。コロナ禍であっても、巣ごもり需要があり、贈答が拡大、定着していることが分かった」。
今後のブドウ生産について「シャインマスカットは全国的に品質競争が年々激しくなり、食味の安定を基本とした信頼ある産地づくりが要求される。長期販売や冷蔵ブドウ、輸出の拡大など、多彩な販売チャンネルが課題となる。また、新品種クイーンルージュ®の早期産地化を目指したい。今後もさらに消費者目線を追求、須高ブランドを高めて、果樹産地のさらなる振興につなげたい」と話している。
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