御柱祭で地域に活気を〜須高でも4月中心に各地で

2022-03-19 11:05 am by 須坂新聞

お知らせ icon 数えで7年に1度の「御柱祭」に向け、須高地区の諏訪系神社でも準備が進められている。“北信随一”といわれる高山村久保の高杜神社御柱祭で、御柱を奉納する堀之内区の氏子は9日夜、西部地区転作促進センターで曳行(えいこう)の際に歌う木やりの練習をした。新型コロナウイルスの影響で規模や内容の見直し、感染防止対策の徹底など関係者には苦労もあるが、御柱祭で地域を活気づけようと本番を見据えて気持ちを高めている。
 「コロナ禍の影響でなかなか思い通りの練習はできないが、停滞ムードが漂う中で須高地区の皆さんに少しでも明るい話題が提供できたらいい」。実行委員長の宮川勉さん(64)は木やりの練習に集まった約40人を前に、そう語った。
 高杜神社の氏子は11地区(千本松、新堀、堀之内、水中、久保、赤和、荒井原、紫、緑ケ丘、二ツ石、松南)からなる。堀之内区が御柱を奉納するのは、1974(昭和49)年以来だ。
 この日の練習には、実行委員の中で「役者」を担う棟梁や木やり衆、てこ衆らが参加した。曳行のイメージを膨らませながら、道中音頭を歌った。
 会社員の中島美穂さん(35)、介護福祉士の西原秋名さん(27)、会社員の池田葵さん(22)は、てこ衆の一員。役者の中で女性は3人だけ。地元の「堀之内神楽部会」に所属する仲間だ。
 池田さんは「御柱祭をつくっていく立場になれて光栄。楽しみたい」と笑顔。西原さんは「私たちの姿を見てお祭りに参加したいと思ってくれる女性が増えたら」と期待する。
 2児の母親でもある中島さんは「地域に元気を届けられたらいい。子どもたちにも興味を持ってもらうことで、伝統の御柱祭を次世代につなげたい」と意気込んでいる。
 実行委によると、コロナ禍で曳き子となる一般区民を交えた練習は見合わせているが、各戸に歌詞と音声の2次元コードを載せた紙を配り、本番に備えている。
 区内を曳行する「山出し祭」は20日。規模を縮小し、重機で曳く。里曳きと建て御柱は4月29日。

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