4月と9、10月の日祝日に須坂駅〜文化施設周辺〜臥竜公園結ぶ無料周遊バスを実証運行

2022-04-16 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市や市内産業、文化関係団体などでつくる「信州須坂まちの元気創出推進委員会」は10日、須坂駅と臥竜公園を結ぶ無料周遊バス「スザカのサスガをさがすバス」の実証運行を始めた。4月の日曜と祝日に運行し、観光客らのバス利用の需要を探る。秋の行楽シーズンにも運行する予定だ。
 同委員会事務局(市文化スポーツ課)によると、市内では現在、公共交通の一つ「すざか市民バス」(仙仁線を除く)が日祝日に運休しており、観光客らの交通の確保が課題になっているという。
 実証運行バスは、国の地方創生推進交付金事業「『まるごと博物館構想』を核とした『人』・『地域資源』で紡ぎだすまちの元気創出事業」の一環。須坂駅から文化施設周辺を経由し、臥竜公園までを結ぶ。動物園や須坂アートパークなどに停留所を特設し、観光スポットを巡りやすい路線にアレンジした。運行は長電バス(長野市)に委託。市民バスの車両を活用する。
 運行本数は1日6本(須坂駅発午前10時25分〜午後4時25分、動物園発午前10時45分〜午後4時45分)。上り(動物園発)下り(須坂駅発)を合わせて40分ほどで回れる。バスガイドが車内アナウンスをする。
 また乗車券を提示すると、文化施設に無料で入館できたり、割引などのサービスが受けられる特典もある。
 初日に家族でアートパークなどを訪れた市内の女性は、東京から移住して5年近くになる。「普段は車しか乗らない。バスに乗って市内を巡るとまだまだ知らない所がありますね」と話していた。
 事務局によると、初日は市内外の家族連れなど約100人が利用した。「予想を上回る乗車率だった」という。今後は17、24、29日に運行する。市民バス仙仁線も200円で乗り放題。
 秋は9、10月の日祝日に運行する予定。新たにイラストなどでラッピングしたバスを購入して走らせるという。今回実施するアンケート結果も反映させたい考えだ。
 初日に須坂駅前で開いた出発式であいさつした委員長の中澤正直副市長は「バスに乗って須坂を見ていただきたい」とPR。2024年春に須坂長野東インター周辺に開業予定の大型商業施設と中心市街地をつなぐ路線の可能性も「実証運行の結果を基に考えていきたい」と述べた。

2022-04-16 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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