2022-07-02 10:29 am by 須坂新聞
関東甲信地方が6月27日、過去最速、過去最短で梅雨明けした。その前後から「危険な暑さ」に見舞われている日本列島。熱中症の発生が懸念されるが、須高地区はどのような状況なのか、須坂市消防本部を取材した―。
同本部警防課によれば、今年最初の熱中症の発生(搬送)は5月4日。その後、6月20日過ぎから連日のように発生し、6月30日現在15件。前年同日(4件)に比べて4倍近くも増加している。
内訳は▽発生=須坂市11件・小布施町3件・高山村1件▽屋内外の別=屋内7件・屋外8件▽性別=男性5人・女性10人▽年齢=65歳以上10人・64歳以下5人▽傷病程度=中等症6人・軽症9人。
このうち、最年少の19歳女性は自転車で移動した後に頭痛と吐き気を訴えた。最年長の97歳女性は室内で全身脱力と発熱の症状が出た。
ちなみに、同本部に設置している気象観測装置のデータでは6月21日以降連続して真夏日(30度以上)、特に24・25日は猛暑日(35度以上)と記録づくめの暑さ。体が慣れていないことやマスクを着用していることなどから、体感的にはもっと高温に感じている人も多いと思われる。
警防課が熱中症の統計を取り始めて今年で13年目になるが、過去12年間を見ると、発生の最多は2018年の54件(4月29日〜9月3日)。昨年は半分以下の22件(5月13日〜8月22日)にとどまったが、今年はまだ6月の段階で既に昨年の約7割に達している。
また、10月に発生した年も2回(最も遅い発生は2013年10月8日)あり、秋になっても油断はできない。
警防課では「熱中症は暑い季節だけとはかぎらない。予防対策は言われ続けていることだが、暑さを避けること、こまめに水分や塩分を補給すること、十分な栄養と睡眠をとること、体調が悪いときは無理をしないこと。また、マスクは人と十分な距離が確保できる場合は外すなど臨機応変に着脱してほしい。水分は1日最低でも2リットルは摂取してほしい」と呼び掛けている。
2022-07-02 10:29 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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