【東中】100年前のピアノ復活

2022-10-08 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 東中(143人)は2日、同校体育館で文化祭「東祭」を行った。生徒たちが、約100年前に製造されたフランス・プレイエル社のピアノ修復に取り組んだ成果を発表。併せて長野市出身のピアニスト山本貴志さんによるピアノ演奏会を楽しんだ。
 2月の校長講話をきっかけに、4月から総合的な学習の時間でピアノ復活のプロジェクトに全校生徒で取り組んできた。発表では、各チームがスライドや動画・ポスターセッションなどで活動を説明した。渉外チームはパリに本拠地がある音楽博物館のピアノ台帳を調べた。同校のピアノは1924年製造の「3bis(トワロビス)」モデルで、ローズウッド材でつくられたもの。同年2月29日に「東京のNAGAÏ」という人が7,700フランで購入したことを解読した。
 資金集めグループは校内で育てた花や野菜の販売、14カ所の企業・団体を訪問し寄付を募り、目標額の50万円を超える917,350円を集めた。
 プレイエルはショパンが愛用したことで有名。生徒はショパンに縁のある人に演奏をと、ショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞した山本さんに依頼した。ショパン作曲の「雨だれ」、「英雄ポロネーズ」など6曲を披露。生徒保護者・寄付に協力した招待客約400人を迫力ある演奏で魅了した。
 山本さんはプレイエルのタッチや音色について「素直で繊細なピアノ。心を込めて優しく扱うと透明感がでて、優雅な音色が聞こえる」と話していた。
 2年生の小山葉澄さんは「演奏会を開くことができて良かった。山本さんの迫力ある滑らかな演奏は素晴らしかった」と感激していた。

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