2022-11-26 07:00 am by 須坂新聞
須高3市町村と長野市でつくる「千曲大橋(長野市長沼・須坂市豊洲間)県道建設促進期成同盟会」(会長・三木正夫須坂市長)は18日、県議会に千曲大橋県道建設の早期事業化を求める請願書を提出した。都市間の連携強化と円滑な交通、緊急時の備えとして新橋の必要性を示し、「住民の悲願」と訴えている。紹介議員は堀内孝人、服部宏昭、風間辰一の3県議。
千曲大橋は、千曲川両岸を結ぶ村山橋と小布施橋の中間地点に建設が望まれている新しい橋。三木会長をはじめ、内山信行副会長(高山村長)、新井隆司小布施町副町長、横田典久長野市建設部長が県議会を訪れ、丸山栄一議長と高島陽子副議長に請願書を手渡した。紹介議員の堀内県議が同席した。
請願書では、村山橋から小布施橋までの橋梁(きょうりょう)間隔が約5.5kmあり、近隣の橋梁間隔の平均約2.4kmの2倍以上となっていることから、「地域における市町村間・拠点間の交通ネットワークは大変脆弱(ぜいじゃく)な状況」と説明。
また、2019年10月の台風19号で被災した長野市側の堤防決壊箇所は、千曲大橋の予定ルートに近く、「広域避難にとって大変有効」と指摘。小布施橋の幅員の狭さや老朽化の進行にも触れ、「将来的な通行止めの危険性はぬぐえない」としている。
三木会長は「ぜひ県議会でご配慮いただき請願を採択してほしい。今からすぐに建設は難しいが、俎上(そじょう)に載せていただきたい」と訴えた。
丸山議長は「(台風災害の際に)千曲川氾濫の経験から広域避難ルートとして有効性が改めて認識された。請願は所管の委員会で十分に審議を尽くしていきたい」と応じた。
県議会事務局によると、請願は30日開会の11月定例会で審査されるという。
また、期成同盟会は25日、同様の内容の要望書を県知事宛てに提出した。
期成同盟会は、1956年に設立(2014年に現名称に変更)した。2012年には「千曲大橋建設に向けての取組み強化について」の要望書を県知事へ、陳情書を県議会へ提出。県議会は6月定例会で陳情を採択している。
2022-11-26 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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