2023-02-11 07:00 am by 須坂新聞
芝宮墨坂神社(須坂市須坂、勝山忠厚宮司、小松典雄大総代)は3日、節分追儺式(ついなしき)をして市中の邪気をはらった。令和になって4回目だがコロナ禍が続く。参拝者はマスクを着け、距離を保つなど協力して参列した。祭事後、年男年女(奉仕者)が袋に入った供物(落花生や福豆、豆菓子、あめ、ミカン、ぬいぐるみ等)を参列者に手渡した。
追儺の儺は、災いをはらい除く意。疫病や災いを人々にもたらす象徴としての鬼を追いはらう(鬼遣=や=らい)が追儺。朝廷の年中行事の一つだったが各地の節分(季節の変わり目、立春・立夏・立秋・立冬の前日)の行事(立春の前夜)に取り入れられている。
祈願祭は、大総代ら氏子役員や年男年女、コロナ終息などを願う厄よけ祈願者らが拝殿に上り営んだ。
祭事に続いて、矛を持ったてんぐが拝殿に現れ、「神人(しんじん)の舞い」を奉納。矛を床に当てて打ち鳴らすと赤鬼、青鬼が姿を現した。てんぐが鬼に負けそうになると、拝殿前に並んでいた参列者の園児から「ガンバレてんぐ」の掛け声が上がった。
続く「打ち豆の儀」は、年男(小6)の滝沢豪太さん(西町、日野小)が扮する桃太郎が、暴れる鬼からてんぐを助けて「鬼は外」「鬼は外」「鬼は外」と鬼打ちの豆をまいて邪気をはらった。
一連の神事の後、桃太郎やう年生まれの9人の年男が参拝者に御供袋を手渡した。
参列者は、近くの須坂、須坂東部、上高井の各保育園の園児約60人を含む氏子崇敬者ら100人を超えた。
宮司や氏子役員らと記念撮影をした後、桃太郎役を務めた滝沢さん(11)は「最初は恥ずかしさから、楽しくなさそうだと思ったけど、やってみたら楽しくてあっという間に終わった感じだ。緊張した」と取材に答えた。
小学校生活もあとわずかな滝沢さんの好きな教科は体育。小布施スポ少でバレーボールをし、昨年は全国大会に進んだ。「中学生になっても続けたい」と抱負を語った。
2023-02-11 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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