2023-03-18 07:00 am by 須坂新聞
森上小学校6年生(2クラス44人)は10日、災害時の炊き出しに使える「かまどベンチ」1基を須坂市に贈った。商売体験の学習で得た利益で購入。児童らが市役所を訪れ、「市の防災に役立てて」と、小林雅彦教育長に目録を手渡した。
かまどベンチは、座面を取り外すと、かまどとして使用できる。贈呈式では、児童を代表して仁科文伽(あやか)さんが「かまどベンチならたくさんの人に利用してもらえる。地域で役立ててもらえるとうれしい」と思いを伝えた。
小林教育長は「うれしいプレゼントを頂き胸がいっぱい。いざという時に大切に使いたい」と感謝。「誰かのために自分の余った力を使ってもらおうという優しい心を持った大人になってほしい」とも呼びかけた。
同校によると、6年生は本年度、須坂商工会議所青年部主催の商売体験セミナー「ジュニアエコノミーカレッジ」に参加。市内事業所の協力を得ながら弁当や菓子などオリジナル商品を開発し、昨年11月の「須坂えびす講」で販売した。
かまどベンチは児童が自ら選び、約13万円で購入。5年生の時にSDGs(持続可能な開発目標)の学習で商品を販売した際の利益も充てた。4年生の時には防災学習にも取り組んでいて、3年間の学びの集大成になったという。
取材に北村綾花(りんか)さんは「災害時にかまどベンチが避難所にあるとすごく便利」。舞澤奏祐(そうすけ)さんは「普段はベンチとしても使える」と紹介した。
丸山結衣(ゆい)さんは「しっかりお金の管理ができた。(ベンチを買えて)達成感がある」と話していた。
市はかまどベンチを、指定緊急避難場所(避難所)にしている同校の防災倉庫に備え活用するという。
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