2023-04-15 09:36 am by 須坂新聞
社会福祉法人ハイネスライフ(長野市)が運営する高山村牧の特別養護老人ホーム「高山おんせん朝日ホーム」のエンフタイワン・エンフトールさんが先ごろ、介護福祉士の国家試験に合格した。エンフタイワンさんは2019年に介護技能実習生としてモンゴルから来日。3年間の実習終了後、初挑戦の試験で吉報が届いた。将来は母国で高齢者福祉を支えたいという思いを胸に「介護福祉士として多くの経験を積みたい」と意気込む。
19年9月に同ホームへ配属された。「お年寄りが好きなので、人の役に立つ仕事がしたかった」と、介護現場での実務を3年以上経験し、仕事をしながら勉強を重ねた。
実務と並行して日々日本語も勉強し、シャドーイング(音声を聞き、即座に復唱する練習)などで聴解力を強化。21年に日本語能力検定2級に合格した。「最初の頃は、あいさつしかできなかった」と振り返るが、現在は日常会話を不自由なくこなしている。
外国人の場合、福祉の専門学校などに通って試験勉強をする人が多く、実務経験ルートでの合格は極めて珍しいという。合格の知らせを受け「うれしさもあったが、緊張感も出てきた。後輩も入ってくるので、良い仕事をして見本になりたい」と気を引き締めた。
母国には日本のような介護施設は少なく、「チャンスがあれば、モンゴルで介護施設をつくったり、介護が必要な方々の役に立ちたい」と青写真を描く。
元々、日本の文化にも興味があったという。「笑うことが大好き」と休みの日はお笑い芸人の動画などを見てリフレッシュ。日本食もお気に入りで「みそ汁や豚汁が好きになってきた」。須坂市八幡町在住。
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