高山村で藤井新名人誕生〜史上最年少で七冠

2023-06-03 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 将棋の第81期名人戦七番勝負(日本将棋連盟など主催)第5局が5月31日、6月1日、高山村山田温泉の老舗旅館「緑霞山宿 藤井荘」で指された。藤井聡太竜王が渡辺明名人を94手で破り、史上最年少の20歳10カ月で名人位を獲得。史上2人目の七冠を達成した。村保健福祉総合センターで各種関連イベントが行われ、県内外から訪れた多くの将棋ファンでにぎわった。
 対局前日に行われた前夜祭で、「自分の持てるものを出し切って頑張っていきたい」(渡辺名人)、「ここまでの4局の経験を生かして、全力を尽くしたい」(藤井竜王)と、それぞれ静かに闘志を燃やした。
 前夜祭が行われる前から両棋士を一目見ようと、藤井荘周辺にはいわゆる“入り待ち”をしている将棋ファンも少なくなかった。
 関連イベントでは「高山村の魅力をPRしよう」と、プロ棋士の講演会や大盤解説会の来場者に恵豆倉商店(山田温泉)の温泉まんじゅうや村の観光パンフレットなどを配布した。
 対局中のおやつでは、初日に藤井竜王がコモリ餅店(須坂市北横町)のブッセ「一万石」、2日目に渡辺名人が栗の木テラス(小布施町中町)のモンブランを選ぶなど須高地区の菓子なども注目された。コモリ餅店は31日以降、名人戦で話題になったブッセを求めて足を運ぶ人が後を絶たないという。
 全国が注目した世紀の対局で高山村の知名度が一挙に高まり、須高地区に明るい話題を提供。うれしい反響は今後も続きそうだ。
 (関連記事6月3日付須坂新聞14面に)

2023-06-03 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。