【須坂市議会6月定例会】恋人の聖地事業巡り補正予算に付帯決議

2023-07-08 09:42 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会6月定例会は最終日の5日、市が提出した総額3億3,291万円余を追加する本年度一般会計補正予算(第2号)や指定緊急避難場所整備に伴う焼却施設解体工事請負契約の締結など15件を原案通り可決、農業委員会委員の任命1件を同意し、閉会した。市は他に、専決処分1件を報告した。
 また、議員提案の義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める意見書と、さらなる少人数学級推進と教育予算の増額を求める意見書を可決した。
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 市議会は、本年度一般会計補正予算(第2号)に対し、付帯決議を賛成多数で可決した。民間と連携した農産物等販路拡大事業(市まちの賑わい創出事業)で、国のデジタル田園都市国家構想交付金・恋人の聖地事業第4弾の不採択により、補助対象外となったテント購入費700万円を一般財源(市単費)に組み替える提案をした市の対応について意見している。
 決議では、事業に係る公募型プロポーザル業務委託仕様書が「『事業に必要な備品などは受託業者が配備するものとし、それに要する経費及び業務にかかる管理費等の経費は委託金に含むものとする』としていたが、予算決算特別委員会経済建設分科会において『移動式テントは協議』と訂正された」。
 「加えて単費を投入する予算組み替えが議会で承認される前にテントの一部を発注するなど、拙速な対応であるとの感が拭えない」と指摘。事業の中止は望まないとした上で、今後恋人の聖地事業を進める場合は「市民、議会に十分に説明をし理解を得て実施すること」と求めている。
 決議案は石合敬、宮本泰也両議員が提出した。議長を除く19人で採決し、賛成10人、反対9人だった。
 三木正夫市長は閉会あいさつで、財源の組み替えについて「状況に応じて柔軟に対応することは財政運営の基本」と説明。イベントなどソフト事業は、詳細な内容を仕様書に記載することが求められていないとし、テント購入に関しては「プロポーザル参加申込書提出時及び参加予定事業者の質問の段階で、別予算で購入する条件を全事業者に提示してある」とした。
 議会で承認される前にテントの一部を発注―との指摘に対しては「事業は当初予算において議会で可決されており、予算執行上問題はない」と述べた。
 事業は、今月から12月までの毎月第3土、日曜に須坂中央駐車場広場で市産農産物や特産品などを販売するイベントを定期的に開催する。

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