2023-07-08 09:44 am by 須坂新聞
須坂駅前ビルシルキー1階(北横町)の市子育て就労総合支援センター「bota(ぼーた)」が、昨年7月のオープンから1周年を迎えた。子育て世代の育児や就労、幅広い交流を支える「須坂の暮らしの新拠点」として、市内外の人たちに親しまれている。
ビル2階に本社を置く指定管理者のグーライトによると、初年度の年間来館者数は延べ約95,000人。新型コロナウイルスの影響を受けたが、当初の目標(約3万人)を大きく上回った。駅前のにぎわい創出に向け「一つの成果につながった」と、手応えを感じている。今後は、さらに施設の充実を目指していく。
ぼーたは、子育て支援センターを置く「子育て支援エリア」、多目的交流スペースなどを備える「交流エリア」、仕事や勉強に活用できる「コワーキング(共用オフィス)エリア」、ミーティングルームなどがある「クリエイティブエリア」―の四つの機能を持つ複合拠点施設。
グーライトによると、情報発信に活用している公式インスタグラム登録者の7〜8割が女性で、幅広い世代が足を運んでいる。
子育て支援センターは、新型コロナ禍で利用を市内在住者に限定したり、人数を縮小したりと制約を設けて運営する期間が長く続いたが、先月からは通常通りに再開。市内はもちろん、近隣市町村からの需要もある。
多目的交流スペースなどを活用した事業にも注力した。市街地の活性化を目指し、市内の飲食店などと連携してランチやスイーツを販売。毎月イベントも企画し、人を呼び込んだ。にぎわい創出イベントだけでなく、女性の就労支援に関するパソコン講座やマネーセミナーも開催した。
チャレンジショップは、昨年秋以降から出店者が増加。コワーキングスペースは高校生など学生の利用が目立っていたが、最近はビジネスマンの姿も見られるという。4月からはクリエイティブルームを活用して学生向け無料学習スペースの提供も始めた。
今後は、さらに女性の就労支援を充実させたい考え。初年度同様、イベントも多彩に計画している。同社の特徴を生かし、子どもたちに地域メディアを身近に感じてもらうための取り組みもしたいという。「より気軽に立ち寄ってもらえる場所にしていきたい」としている。
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