大学院生が設計した動物園ロゴをモチーフにしたベンチ披露

2023-07-15 09:43 am by 須坂新聞

お知らせ icon 大学生らが須坂市をフィールドに、町並みや古民家などを研究や授業に生かす「蔵の町並みキャンパス事業」の一環で、大学院生が設計した大型の木製ベンチが市動物園南園休憩所に設置された。同園のロゴマークをモチーフにしている。11日、同園でお披露目会があった。
 ベンチは、信州大学大学院総合理工学研究科工学専攻建築分野修士2年の嶋中大和さん(24)ら2人が設計した。嶋中さんによると、今春修士2年課程を修了した田中優衣さんが基本的なコンセプトを考え、デザインしたという。
 座面の高さと形が異なる2種類を組み合わせたベンチ(縦約2.5m、横2m)。大人用は高さ40cmの楕円形。子ども用は高さ25cmの半楕円形のような曲線を描き、内外両側から座れる。
 座面の塗装はロゴマークの黄色をアクセントカラーに、濃淡の異なる木の色をイメージ。大きさにも変化をつけて、ランダムに放射状に配置した。
 嶋中さんは「親子で使ってもらえるように工夫した。座る場所を区画したようなデザインにすることで、いろいろな人たちが一緒に楽しめるようにした」と話していた。
 蔵の町並みキャンパス事業は2006年から、市や大学などの教育機関、市内企業、団体などでつくる推進協議会(事務局・市まちづくり課)が実施している。
 中澤正直副市長は「動物園のロゴを活用した素晴らしいベンチを設計していただいた」と感謝した。西原秀次会長(サンジュニア会長)は「市内にはキャンパス事業の作品成果が数多く歴史として残っている」とし、産学官民連携の取り組みによる活性化に期待を寄せた。
 同協議会によると、昨年度は県内外の大学など6校が参加した。

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