2023-08-05 09:43 am by 須坂新聞
須高3市町村と長野市でつくる「千曲大橋(長野市長沼・須坂市豊洲間)県道建設促進期成同盟会(会長・三木正夫須坂市長)は7月28日、メセナホールで本年度総会を開き、千曲大橋建設の実現に向けた事業計画や、建設の早期事業化を求める要望書などを承認した。約70人が出席。総会に先立ち、初めてパネルディスカッションも開き、各市町村の住民代表者4人が千曲大橋の必要性を訴えた。
千曲大橋は、千曲川両岸を結ぶ村山橋と小布施橋の中間地点に建設が望まれている新しい橋。長野市の北部幹線(市道)の先にあたる長沼と、須坂市の県道相之島高山線の先にあたる相之島を結ぶ位置での建設を想定している。
村山、小布施両橋の間隔が短くなることに伴う円滑な交通や高速道路アクセス(小布施スマートインターチェンジ利用)の向上、災害時の避難路増による社会基盤の強化、住民生活の利便性向上と観光振興・産業の発展―などの効果が期待されている。
パネルディスカッションは「千曲大橋の整備効果と必要性について」をテーマに、須坂市相之島町区長の涌井正幸さん、小布施町議会議長の小西和実さん、高山村議会福祉産建常任委員長の高井央葉さん、長野市長沼地区住民自治協議会事務局長の住田昌生さんが話した。
涌井さんは、村山橋周辺の渋滞緩和や水害時の避難路としての期待を示した。水害対策では、千曲大橋を含む避難路を確保することで「孤立の解消がされるようなことを考えてもらえたらありがたい」と要望した。
小西さんは、供用開始から半世紀以上が経ち、老朽化が進む小布施橋の課題に触れた。「小布施橋の架け替えなどの議論を進めていく上で、代替になる橋が近くになければいけない」と強調し、早期の事業化を願った。
高井さんは「善光寺に来た方に足を伸ばしていただくために千曲大橋があったら」と、村の観光振興を期待。住民も通勤や通学、通院などの面で「利便性が良くなる。移住先としても選んでもらえると思う」と話した。
住田さんは「北部幹線は朝夕の渋滞がすごい」などと課題を挙げ「千曲大橋ができることで住環境がかなり改善されることははっきりしている。地区の住民はほとんど認識している」と語った。
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