2023-08-11 07:00 am by 須坂新聞
フルーツ王国須高では夏の果実が最盛期を迎えている。今年は多くの農家が凍霜害や肥料・燃料高騰などの試練に見舞われる中、良質な果実の生産に励んでいる。須坂市幸高町の果樹農家・山岸和人さん(67)の畑ではモモの中生品種なつっこがたわわに実り、収穫に追われている。
山岸さんによると、今年は4月に広い範囲で凍霜害が発生した。6月は降雨量が多く、7、8月はモモの生育に好条件となる高温が続いている。山岸さんは毎朝5時前から収穫に追われているが、玉のび、糖度、収量共におおむね順調という。「私も4月に多少凍霜害被害を受けたが、夏の高温で持ち直している。生育は例年より1週間ほど早く感じている。皆さんにおいしいモモを味わってほしい」と呼び掛けている。
JAながの須高営農センターによると、8日に主力品種の川中島白桃の出荷が始まり、モモの出荷は9月中旬まで続く。
リンゴの早生品種夏あかりは7月下旬から盆前まで出荷され、新品種シナノリップは8月上旬〜中旬、つがるは8月中旬〜下旬が最盛期となる。中生種の秋映は9月下旬から出荷が始まり、晩生種の主力サンふじは11月上旬から年内にかけて出荷される予定。
同センターでは「今年は凍霜害の発生や肥料・燃料高騰により農家の皆さんは厳しい経営となっているが、良質な果実生産に日夜励まれている。JAとして、少しでも農家を支援し消費者の皆さんに喜んでいただけるように努めていきたい」と話している。
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