2023-08-11 07:00 am by 須坂新聞
6月にドイツで開かれた知的障害者の競技会「スペシャルオリンピックス(SO)夏期世界大会・ベルリン」の7人制ユニファイドサッカーに、ともに須坂市南原町の井上友博さん(31)、山本富(とむ)さん(19)が日本代表として出場し、金メダルを獲得した。7日、2選手らは須坂市役所を訪れ、三木正夫市長や関係者に優勝報告を行った。
2選手が所属する「SON長野」が日本代表として世界大会を戦った。大会には15カ国のチームが出場。長野は予選4試合を戦い、決勝トーナメントへ駒を進めた。準決勝はイギリスに6―1で勝利。チェコと対戦した決勝は劣勢を強いられるも延長戦の末、2―1で競り勝ち、世界一をつかみ取った。
FWの山本さんは6試合で10得点を挙げ、チームに貢献。「優勝するつもりで大会に挑んだ。みんながつないでくれたボールをゴールにできてうれしかった」と話していた。
決勝でゲームキャプテンを務めたDFの井上さんは試合前の円陣で「面白いことをして、仲間の緊張を解きたかった」と大きな声でチームメートを鼓舞したという。
優勝が決まるとみんなで抱き合って喜んだことが印象的だったとし、「前線の選手を信頼してパスをつなぎ、みんながたくさん得点を重ねてくれてよかった。楽しみながら一生懸命プレーすることができた」と充実した表情で語った。
コーチとしてチームに帯同した下田有輝さん(49、須坂支援学校小学部教諭)は「ハードな試合日程やアウェーな雰囲気の中でも選手たちは一丸となって頑張ってくれた」と振り返る。
下田さんが「井上さんと山本さんはコンビネーションが抜群。世界を舞台に成長する姿に感動しました」と話すと、2選手は喜びをかみしめていた。
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