2023-09-09 10:12 am by 須坂新聞
本年度創立100周年を迎えた須坂高校(松原雄一校長)は、記念事業として図書館のリノベーション(改修)に取り組んでいる。1日、改修工事中の図書館で現場見学会が行われ、生徒約20人が参加。改修に携わる同窓生らの案内で工事が始まった図書館を見て回った。
同校の図書館は1954(昭和29)年築の木造平屋。創立30周年の記念事業として建てられたという。延べ床面積約320平方メートルで、県内の学校図書館では珍しい校舎と独立した造りになっている。88年に一度改修しているが、木製のロッカーなど建築当時の構造物が残っている。
改修は同窓生らでつくる記念事業実行委員会(委員長=永田正幸同窓会長)が企画。生徒や同窓生らの意見も取り入れ、6月から工事が始まった。上田市にある同窓会林で2021年11月に伐採したカラマツも資材として使用する。
ともに同窓生の土屋元さん(第一設計)、浅岡亮さん(マツナガ建設)も改修に携わっている。本紙の取材に土屋さんは「在学中に友人と利用した思い出の場所。生徒が利用しやすく、本を好きになってもらえるように心掛けている」。浅岡さんは「使い込まれた雰囲気は壊してしまえば再現できない。今までの歴史と使い勝手の良さを併せ持った図書館を目指している」と思いを語った。
見学会では浅岡さんらが耐震補強や遮熱・断熱性能を向上させていることや、不要な壁を解体し新たに学習スペースを増設していることなどを説明した。
建築関係の職業に興味があり参加した3年生の小林優輝さんは「屋根裏などがきれいに造り込まれていて驚いた。受け継いできた図書館の歴史や親しみやすさを残しつつ、利便性のある施設になってほしい」。
1年生の市村薫子さんは「これから自分たちが利用する施設がどのように造られていくのかを学ぶことができた。使いやすい図書館になるのが楽しみ」と期待していた。
完成は11月下旬を予定している。
2023-09-09 10:12 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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