2023-10-07 11:09 am by 須坂新聞
須坂市は本年度、相之島町区を対象に、水害に備えた地域の事前防災行動計画「コミュニティ・タイムライン」を作る。2日夜、同区公会堂で第1回検討ワークショップを開いた。2019年10月の台風災害を振り返りながら、区関係者約20人が意見を交わした。
市総務課によると、同区は4年前の台風災害で、14棟が浸水被害に遭ったという。
ワークショップでは、タイムラインを作って事前に防災行動を整理することで「早めに判断や行動できる」といった効果を確認。「いつ・何を・誰が」を整理したタイムライン表の行動の考え方として、行政と地域が足並みをそろえて対応していくことを学んだ。
千曲川をはじめ、同区が影響を受ける河川による浸水想定の説明も受け、水害リスクへの認識を深めた。
グループごとの意見交換では▽連絡▽避難行動▽要支援者の避難支援―の三つをテーマに、台風災害時の対応を整理した。当時の行動、困ったこと・改善が必要なこと、良かったことを振り返り、色分けした付箋に書き出していった。
涌井正幸区長は「最近の雨は異常な降り方をする。これから先どんなことがあるか分からない」と気を引き締め、タイムライン作りを通して「避難に対する意識をより一層高めていきたい。しっかり運用できるタイムラインを作りたい」と話していた。
タイムラインの作成は、昨年度に試行版を完成させた北相之島町区に続いて2例目。ワークショップは全3回開く。事業には、県の地域発元気づくり支援金を活用する。
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