豊丘小児童が旧園里学校で豊丘の歴史や郷土食学ぶ

2023-10-07 11:11 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 豊丘小は3日、同校創立150周年を記念して旧園里学校(園里郷土資料館)で授業を行った。園里郷土資料保存の会が企画。郷土食の体験、地域の成り立ちや昔の暮らしについて学んだ。 
 授業を受けたのは、豊丘の自然や歴史、生活などを「さぐるグループ」の3〜6年生12人。旧園里学校は1883(明治16)年に建築。1992(平成4)年に復元修理され、2017(平成29)年から資料館として利用されている。
 児童は1階の土間展示室でいろりを囲み、地域の農家先生が作った具だくさんのみそ煮込みうどんのような「ぶちこみ」、鉄鍋「ほうろく」で焼き目を付けたナスのおやき、野沢菜の漬物を食べた。
 食べながらぶちこみの作り方や明治から昭和初期の暮らし、食生活について学習した。農家先生から「お米が貴重だったから、うどんやおやきなど粉ものを主食にすることが多かった」と教わると、児童は「今は3食ご飯を食べている。日頃の食事に感謝しなきゃ」と話していた。
 2階の郷土資料展示室では、江戸時代の寺子屋や明治時代の学校で使われた教科書を見学した他、群馬に通じ、江戸への近道として使用された三原道や江戸時代から150年近く続いた灰野村と塩野村の水の権利に関する争いなどを学んだ。
 昔の黒板や地図が展示されている明治時代を再現した教室では、市内の学校で利用されていたという足踏みオルガンの演奏で、児童が同校の校歌などを歌った。チャイムとして使われていた鐘を鳴らしたり、オルガンに触れたりして現在の学校との違いを感じた。
 後藤咲空(そら)さんは「建物の中は、昔ながらの雰囲気で落ち着く。普段の教室と違うところがあって面白かった。郷土食のぶちこみは初めて食べた。とてもおいしかった」と喜んでいた。
 同会会長の小林道男さん(豊丘上町)は「地域の昔の生活や教育に触れて、郷土愛を育んでほしいと企画した。授業をきっかけに、郷土食や昔の暮らしを伝えていってほしい」と話していた。

2023-10-07 11:11 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。