2023-10-14 07:00 am by 須坂新聞
任期満了に伴う須坂市長選(来年1月14日告示、同21日投開票)は告示まで3カ月となった。12日時点で立候補を表明した人はおらず、いまだ構図は見えないまま。現職の去就や新人候補擁立を探る動きに注目が集まる。
現職で5期目の三木正夫氏(74、相之島町)は、これまでのところ進退の明言を避けている。10日の定例記者会見でも「後援会や支持者の方たちと話はしているが、正直まだ決めていない」と述べるにとどめ、態度表明の時期についても「未定」とした。自身の進退にかかわらず「須坂市のことを思ってどなたかが立候補してもらえればありがたい」とも語った。
三木氏は実績として、持続可能な市政を実現するための健全な財政運営や、台風災害を踏まえたハード・ソフト両面の防災対策に触れ「財政問題や防災対策は一定程度のめどが付いた」と説明。「仁礼地区の一般廃棄物最終処分場も順調に稼働している。そういう面では大きな課題はなくなってきた」との認識を示した。
8月の定例会見では、上信越道須坂長野東インターチェンジ周辺地区開発や温泉施設などの課題を示し「市全体の事業の進捗(しんちょく)状況を見ながら判断していきたい」とも発言しており、どのような判断を下すか注目される。
三木氏は4年前、市議会12月定例会初日(11月19日)に立候補の意向を表明。後援会の菊池健造会長は取材に「市長の意思を尊重する」としている。
一方、市議会内の一部で候補擁立を模索する動きがあり、具体化するかが焦点。名前が挙がる議長で4期目の浅井洋子氏(71、小河原町)は取材に、市長選への出馬表明がない状況に「誰も手を挙げないのは良くない」と受け止めつつ、自身については「何とも言えない」としている。
前回選で候補を擁立した労働、市民団体などでつくる「民主政治を進める須高地区連絡会」は今後、市長選に向けた対応を協議する方針だ。
三木氏が初当選した2004年から20年までの過去5回の市長選はいずれも一騎打ちの選挙戦が続いている。
市選挙管理委員会は市長選の立候補予定者説明会を12月15日午後2時〜5時、市役所305会議室で開く。
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