小林裕和選手がセパタクローでアジア大会出場

2023-10-28 07:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon セパタクロー男子日本代表として、中国・杭州で行われた第19回アジア競技大会(9月23日〜10月8日)に出場した須坂市南小河原町出身の小林裕和選手(37、東京都、リブゲート所属)がこのほど、本紙の取材に応じた。「結果を残せなかったことが一番悔しい」と語り、3年後の自国開催のアジア大会(愛知・名古屋)を目指して現役を続行する意向を示した。
 チーム最年長として3大会連続3度目のアジア大会に挑んだ。日本が出場したレグ(3人制)団体とクワッド(4人制)のうち、レグ団体にサーブを打つ「サーバー」で出場。3カ国ずつの予選グループでラオスに1―2、タイに0―3で敗れ、目標に掲げていたメダル獲得を逃した。
 ラオス戦は第3試合に出場した。相手に第1、第2試合を連取され、勝敗が決した中での試合だったが「勝つことだけを目指して準備をしていた」と集中。「試合を優位に運べる展開がつくれた。得意のフェイントや相手懐に入るサーブをうまく組み立ててエースも取れ、相手サーブに対してもきちんとレシーブできていた」とセットを奪った。
 チームとしては、ほぼ互角の戦いだった第1試合を勝ち切れなかったことが「勝負の鍵だった」と悔しさをにじませた。
 タイ戦は第1試合に出場。序盤は日本の良さを出せたというが、中盤以降は「相手の底力」に屈した。「個々の技術が高く、力の差を痛感した」。自身も「試合中盤や2セット目になると慣れられてしまいエースもなく、相手の速いサーブでも崩される場面が多くなってしまった」とし、今後の課題に挙げた。
 レグ団体はタイが金メダルに輝いた。「タイはずば抜けて強い」としつつ、ラオス戦や他国のタイとの戦いぶりを踏まえ「レグ種目でも強豪国と戦える実力が付いてきた」と手応えも口にする。
 自身の出場はなかったが、クワッドでは銅メダルを獲得。メンバーのサポートなどでチームを支え「日本チームとして最低限の結果は残せた」と語った。
 非五輪競技のセパタクローにとって、4年に1度のアジア大会は最高峰の舞台。今回は新型コロナウイルスの影響で1年延期して開催されたため、次回は2026年だ。「今回の経験を次につなげたい。アジア大会の悔しさはアジア大会でしか晴らせない」。再び挑戦が始まる。

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