2023-12-16 09:38 am by 須坂新聞
須坂商工会議所はこのほど、北陸信越ブロックの商工会議所が参加する「観光推進研修会」を市内各所を会場に1泊2日の日程で開き、長野・新潟・富山・石川4県と日本商工会議所本部の職員約25人が参加、意見交換や視察などを行った。
研修会は観光担当職員を対象に毎年巡回開催しているもので、須坂は井上地区で大型商業施設の開発が進んでいることから、自ら手を挙げて本年度の開催地に決まった。
一行は初日、開発予定区域を視察後、区域に隣接する飲食店ウエストで、須坂商工会議所の春原博専務理事による同開発計画の現況報告、日経BP総合研究所の渡辺和博上席研究員による講演「地域ブランディングを活用した稼ぐ地域になる方法」を聞き、少人数によるグループワークを行った
グループワークでは渡辺氏の講演を受け、テーマを「地域ブランディング」として意見交換、地域の魅力を高めるための施策やアイデアを話し合った。
その中で、2025年秋に開業を予定するイオンモールを活用しての誘客アイデアを聞いたところ▽同モールでの「まちゼミ」集中開催▽同モール発着の観光ツアー▽同モールに来た父と子の観光周遊サービス(母は買い物)▽同モールと既存商店の連携((1)既存商店でスタンプラリー。達成者に同モール割引券プレゼント(2)同モールで対象金額以上購入すると既存商店の割引券プレゼント)▽大ビジョンでの須坂PR―などの提案があった。
一行はその後、須坂温泉古城荘で懇親・宿泊。2日目は臥竜公園と仙仁温泉岩の湯を視察した。
岩の湯では金井辰巳社長が説明。参加者からは「宿の作りや細部にわたるさまざまなこだわりが素晴らしいことは言うまでもなく、お客さまに最高のサービスを提供するにはまず社員自身が幸せであり、自分たちの仕事に誇りをもって働ける環境であることが大切だということを改めて実感した」などの感想が寄せられた。
研修会を主管した須坂商工会議所の竹前隆成さんは「初めて須坂で開催したが、とても有意義な研修だったと言っていただいた。大型商業施設の誕生で人々の観光動向も大きく変わることが予想される。各地の商工会議所で取り組んでいる施策や今回提案していただいたことなども参考にしながら、地域の魅力アップに努めていきたい」と話している。
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