2023-12-16 09:39 am by 須坂新聞
私たちの須坂市をきれいに―。常盤中学校3年3組(梅本京子教諭、30人)と4組(辻由佑教諭、30人)は本年度、生徒が主体的に考え、自分たちができる活動で市内を美化させようと実践してきた。スポーツ感覚でごみ拾いを楽しむ「スポーツごみ拾い(スポごみ)」をしたり、ポイ捨てを防ぐための看板を作ったりしたほか、リサイクルに対する意識を高めようとペットボトル回収にも取り組んだ。
10月27日は、3年生(4クラス118人)全員でスポごみをした。グループに分かれて約1時間半、学区内を歩いて回りながらごみを集めた。ごみは種類ごとに点数を付け、クラス対抗で順位を競った。
収集したごみは可燃、不燃が計約104kg。他にペットボトル84本、空き缶127本、空き瓶28本、たばこの吸い殻765gを集めた。太田琉我さんは「楽しみながらごみを拾うことが目的だったので達成できて良かった」と話した。
3年生は本年度、総合的な学習で「須坂市の未来を考える」をテーマに学んでいる。このうち3、4組は両クラス合同で学習を展開。5月にスポごみをした時にごみが多かったことから、今回は他クラスにも協力を呼びかけ、学年全体で取り組んだ。生徒たちが自ら企画や準備をした。
鮎沢郁さん、浦野凛さん、林心優(みゆう)さんの3人は「前回から半年ぐらいしか経っていないのに、こんなにごみを捨てている人がいることに驚いた」、「通学している時はあまり気にならなかったけど、ごみを意識すると多いと感じた」などと印象を口にした。
12月8日は学校近くの市道沿いの2カ所に、ごみのポイ捨て禁止を呼びかける看板を設置した。看板のデザインは生徒がパソコンを使って作った。A3判の2種類で「ポイ捨て禁止」「ゴミはゴミ箱へ」の文字とイラストを組み合わせた。
作業には生徒6人が参加。傳田凪紗さんは「明るい色を使って人目につくようにした。イラストはこの場所に多かった空き缶や吸い殻などを描いた」と話した。
看板は5カ所ほど設置する予定で、順次進めていく。川近くへの設置を考えているという看板は「海ガメがごみを食べてしまっています」のメッセージと写真で訴える。吉田善さんは「ごみを捨てることで海の生き物にも影響を及ぼすことを伝えたい」と語った。
ペットボトル回収は10月16〜20日の5日間、全校に呼びかけて実施した。大445本、小683本の計1,128本を集めた。
中村章人さんは「資源としてリサイクルできるごみもいっぱい落ちている。みんなで考えるきっかけをつくろうと企画した」と説明する。大野陽菜(ひな)さんは「こうした私たちの活動が地域全体に広がってほしい」と願った。
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