2023-12-23 10:32 am by 須坂新聞
任期満了に伴う須坂市長選(来年1月14日告示、同21日投開票)は告示まで20日余りに迫った。これまでに立候補を表明しているのは6選を目指す現職の三木正夫氏(74、相之島町)のみ。21日時点で対抗馬の名乗りはない。市選挙管理委員会が15日に開いた立候補予定者説明会には三木氏の陣営の他に、「出馬を検討中」として福島県郡山市在住の自営業の男性(34)が出席した。男性は「年内には結論を出したい」としており、動向が注目される。
出馬を検討している郡山市の男性は、須坂市内の知人から現職以外に出馬表明がない情勢を聞き、説明会に出席した。無投票の可能性が高まっている状況を憂慮している。
男性は取材に「正直まだ検討している段階」とした上で、「選挙戦をすることが大事ではないか。今まで選挙に行かなかった人たちにも興味を持ってほしい。民主主義制度の成熟に寄与できるのであれば」と話した。
市長選を巡っては、11月中旬に三木氏が出馬の意向を表明。一時は今期限りでの引退を考えていたが、上信越道須坂長野東インターチェンジ周辺地区開発などの事業を挙げ「市民の声に応えたい」と、一転して出馬を決断した。
一方、三木氏から引退の意向を伝えられていた一部の市議は、議会内からの候補擁立を模索していた。議長の浅井洋子氏の名前が挙がっていたが、現職の出馬表明により見送る格好となった。
前回選で候補を擁立した労働、市民団体や政党(共産、社民)などでつくる「民主政治を進める須高地区連絡会」も21日夜開いた幹事会で候補を擁立しないことを確認した。
事務局で前回選に出馬した市議の岩田修二氏は「各団体で名前は挙がったが擁立には至らなかった。これまで様子をうかがってきた面もあり積極的な動きにならなかった。4年後を目指すしかない」と語った。
三木氏は現在5期目。インター周辺開発や台風災害からの復旧・復興、高校再編などの課題に力を入れたいとする。
あす24日に後援会の事務所開きがある。
市選管によると、21日時点で2陣営の他に書類の持ち帰りはないという。立候補届け出事前審査は来年1月9日午前9時から市役所で行われる。
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