2023-12-23 10:34 am by 須坂新聞
須坂創成高校で13日、「ものづくり技術講習会」が開かれた。日本鋳造工学会会長で室蘭工業大学副学長・教授の清水一道さん(62、北海道在住)が講演し、ものづくりのやりがいや楽しさを伝えた。学校、企業、行政が連携し実践的な授業を行うデュアルシステムの一環で、創造工学科1年生40人が聴講した。
清水さんはアルミや建設素材を扱うコヤマ(須坂工場・本郷町)に技術指導をしている。「SDGsを考えた日本のものづくり産業のあり方〜みずから考えて、みずから行動しよう」と題し、ものづくりの歴史を振り返り、自身が取り組む活動を紹介した。
江戸時代に作られたからくり人形やルネサンスについて触れ、「技術を勉強することは歴史を勉強すること」と学びの大切さを呼びかけた。
世界では50年ごとに大きな開発が行われているとし、2050年の世界を見通しながらSDGsにある「住み続けられるまちづくりを」「産業と技術革新の基盤をつくろう」「つくる責任・つかう責任」を意識することが大事とした。
力を入れている取り組みの一つに出前講座を挙げた。「ものづくりは人づくり。呼ばれればどこでも行く。来た仕事は断らないのが自分のやり方」と語った。工学は「学んだことを生かして世の中を便利にし、社会を豊かにする。挑戦した人だけにチャンスはある。さまざまな体験を積んで」と期待した。
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