【須坂市長選】現職と新人の一騎打ちへ

2024-01-13 10:20 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 任期満了に伴う須坂市長選は14日、告示される。現職で5期目の三木正夫氏(74、無所属、相之島町)が立候補を表明しているほか、新人で会社役員の小西彦治氏(52、無所属、兵庫県伊丹市)が立候補の意向を示している。現新2氏による一騎打ちの見通しだ。投開票は21日。
 市選挙管理委員会が9日に市役所で行った立候補届け出書類の事前審査には、三木氏の陣営が出席し、審査を受けた。小西氏の陣営は出席しなかった。
 三木氏は昨年11月、「市民の声に応えたい」と、6選を目指して出馬表明。豊富な経験や知識、幅広い人的ネットワークを生かし、市の「更なる磨きと進化」を目指す。
 上信越道須坂長野東インターチェンジ周辺地区開発の効果を市内や地域全体に波及させるため、「(仮称)イオンモール須坂」など立地企業と連携し、地域振興を図ると主張。
 信濃川水系(千曲川)緊急治水対策プロジェクトを核とした防災・減災・復興対策や、モデル的な高校再編、健康長寿発信都市の推進、若者・女性がより活躍できる地域の実現なども訴える。
 地元や同級生らでつくる後援会が支える。
 告示日の14日は午前8時から、須坂商工会館3階ホールで出陣式と第一声。選挙事務所はアクセル物流サービスビル3階(東横町)に置く。
 一方、小西氏は昨年12月、本紙の取材に現職の多選や無投票阻止などを理由に「無投票の可能性がある場合、出馬する」と答えた。立候補予定者説明会に出席し、出馬を検討していた福島県郡山市の自営業男性(34)は不出馬の意向だ。
 小西氏は伊丹市出身。神戸大大学院修了。伊丹市議や兵庫県議を経て、政治活動家として活動。防災対策による居住空間や食料・水源を確保する必要性を示し、「地域独自で守るモデルケースを作ることが重要」と主張。自らの議員経験を生かそうと、これまでに三重県松阪市や岡山県総社市などの首長選に出馬している。
 小西氏は「市民に選挙を通じて改めて現職の市政への手腕を問い、新たな選択肢として検討してほしい」とする。公約は当選後、市民要望を集めて決める方針だ。
 告示日の14日は立候補届け出後、報道陣の取材に応じる予定。選挙事務所は設けない。
 過去の市長選とは異なる様相の選挙戦が見込まれる。有権者はどう反応するか。
 期日前投票は15〜20日午前8時半〜午後8時、市役所で行う。
 昨年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は41,724人(男20,170人、女21,554人)。

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