2024-01-27 09:36 am by 須坂新聞
任期満了に伴う須坂市長選は21日投開票され、現職で5期目の三木正夫氏(74、須坂市相之島町、無所属)が10,114票を獲得、新人で会社役員の小西彦治氏(52、兵庫県伊丹市、無所属)を7,022票の大差で破り、6選を果たした。当選6回は県内市長で過去最多タイ。投票率は32.61%で、過去最低だった2012年を11.28ポイント下回った。 三木氏は昨年11月に出馬を表明。5期20年の経験と実績、人的ネットワークを生かし、市政継続による「更(さら)なる磨きと進化」をアピールした。
大型商業施設の開業が予定される上信越道須坂長野東インターチェンジ周辺地区開発の効果を地域全体に波及させるため「(立地企業との)つなぎ役・コーディネーター役を務める」と強調。
国・県・市町村が連携する信濃川水系(千曲川)緊急治水対策プロジェクトの完遂による防災減災対策や、須坂東高と須坂創成高を再編統合する須坂新校への注力、若者・女性がより活躍できる地域づくりなども訴えた。
これまで同様、地元や同級生、ボランティアらでつくる後援会を母体に選挙運動を展開。市民との対話を重視しながら政策を訴え支持を広げた。
県市長会が把握する記録によると、県内市長で当選6回は1971〜95年に茅野市長を務めた原田文也氏と並んで2人目という。
一方、小西氏は昨年12月末に出馬の意向を示した。地域のしがらみがない「よそ者」の強みを生かした新たな政治への転換を主張。財政の見直しによる無駄削減や企業版ふるさと納税を活用した財源確保、市長の退職金の市民への還元などを訴えた。
街頭活動は行わず、ポスターや選挙公報、動画配信による選挙戦に終始。独自のスタイルで支持拡大を目指したが浸透しなかった。
今回の市長選は、昨年末まで構図が固まらない情勢が続いた。最終的にはベテランの現職と県外在住の新人による異例の選挙戦に。現職以外の地元候補は現れなかった。
三木氏は当初、引退の考えを周囲に伝えていた。一部の市議が議会内からの新人擁立を模索したが、三木氏が出馬に転じたことで見送った。前回選で対抗馬を立てた労働、市民団体や政党(共産、社民)などでつくる「民主政治を進める須高地区連絡会」も擁立には至らなかった。
無投票との見方もあったが、小西氏が急きょ出馬し、現新2氏の争いに突入。だが活発な論戦はなく、盛り上がりを欠いた。
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