【高校再編】須坂新校の施設整備に生徒や住民の声反映

2024-02-23 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 県立高校第2期再編で、須坂東と須坂創成を再編統合する須坂新校(2029年度開校予定)の施設整備を考えるワークショップ(県教育委員会主催)が13日から始まった。5月まで全5回の日程。両校の生徒や教職員、地域住民の声を聞き、今後策定する基本計画の参考にする。
 初回は、須坂駅前の市シルキーホールで開いた。約30人が参加。ワークショップを企画運営する設計者(コンテンポラリーズ・第一設計共同企業体)から設計のたたき台の説明を聞いたり、専門家から現代の学校づくりに関する講義を受けたりした。グループに分かれて意見も交わした。
 須坂新校は、須坂創成の校地・校舎を活用する。既存の校舎を残しながら、新たな施設を整備する計画だ。
 設計を担うコンテンポラリーズ(神奈川県横浜市)代表取締役で、関東学院大建築・環境学部教授の柳澤潤さんは「地域交流」と「学生交流」の両ゾーンの設置をはじめ、4学科(農業、商業、工業、新たな普通科「みらいデザイン科(仮称)」)を融合させるための空間をつくったり、教室外でも学べるエリアを設けたりする整備案を説明した。
 新校に期待することとして、各グループからは「廊下やトイレを広くしてほしい」「全学科で協力して活動できることを増やしてほしい」「冷暖房が完備された体育館を」などの意見があった。
 須坂東2年の徳武潤さんは「こうして私たちも意見を出せるのは楽しい」。須坂創成2年の河田晴森(はるもり)さんは「地域の人たちも集まって来て楽しい学校になりそう」と期待していた。
 柳澤さんは、新校の施設整備の考え方について「まちをつくる一部」と強調。「4科をどうやって融合させるか。そこに地域も入ってくる。わくわくするような学校にしたい」と話していた。
 次回は3月4日。第2回(生徒対象)と第3回(地域住民対象)を開く。

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