【世界大会へ】スカイランニングで内田正直さんが高山37kmに挑む

2024-04-13 09:43 am by 須坂新聞

スポーツ icon 須坂市高梨町の内田正直さん(65)はあす14日、ポルトガルで開かれる、ISF(国際スカイランニング連盟)主催のマスターズ世界選手権大会に初出場する。
 スカイランニングは1995年、イタリアで設立した。通常のレースは水平距離が長いが、スカイランニングは垂直距離や標高差が重要。レースでは急な斜面や標高2,000m以上の高山がコースで、過酷な競技で知られるトライアスロンに引けを取らないスポーツだ。
 国内では上田(菅平高原)、嬬恋、琵琶湖などのレース会場があり、特に上田は走行距離25km、標高差3,000mのハードコースとなっている。
 内田さんは、須坂商業高校(現須坂創成高校)陸上部で中距離選手として活動。社会人になってからは小布施見にマラソンや長野マラソンで年代別に入賞するなど、走ることを楽しんできた。スカイランニングとの関わりは、2014年にJSA(日本スカイランニング連盟)が設立したことに始まる。
 同会代表の松本大さんと出会い、設立当初からレースに出場し、めきめきと力を付けた。50歳代で、5レースの総合点で競う年代別年間チャンピオンを獲得。60歳代でも3回、年間チャンピオンに輝いた。
 レースの魅力について「大自然に触れて、平地のレースとは違った忍耐、技術が試されて、完走した時の達成感が最高」と笑顔。
 昨年9月、世界選手権の選考レースを兼ねた山形県蔵王で開かれた全日本選手権大会・56歳以上の部で1位となり、出場権を得た。今回の日本人選手団は男子8人、女子1人。
 世界選手権は40歳代から年代別に4部門があり、内田さんは55歳以上の部に出場。60歳代でありながら50歳代の選手と競う。レースは走行距離37km、標高差2,250m、制限時間8時間の難コース。
 大会への心構えに、内田さんは「今回は初のコースで強豪ひしめく大会になるが、山を楽しみたいと思う。年を重ねてもレジェントと呼ばれるような強い選手を目指したい。自分が最高齢だと思うが、頂を目指すには年齢は関係ない。ともかく完走を目指したい」と意欲に燃える。
 新井製作所(須坂市塩野工業団地)に約20年勤務。平日は臥竜公園、臥竜山坂路で1時間ほど走る。休日などは坂田山、菅平高原の根子岳、四阿山に登ってトレーニングする。
 同社の新井達也社長は「内田さんは誰もまねができない特殊技能を持っている。すごいと思うことを素直な気持ちで応援したい」と期待する。

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