2024-04-20 07:00 am by 須坂新聞
須坂市教育委員会は本年度、「新しい学びの形(須坂モデル)」の実現を目指し、学校再編に向けた基本方針案を作成する。既に事務局での検討に着手しており、今後は委員会も立ち上げる予定。市民らに途中経過を示しながら、丁寧に作業を進めていく考えだ。原案をまとめた後、議会や市民に説明する方針。
市教委によると、基本方針案に示す内容については「事務局内部で検討している段階。具体的にどこまで方針の中に盛り込むかはまだ決まっていない」とする。他の自治体の例も参考にしながら、今後立ち上げる(仮称)策定検討委員会と策定委員会を経て、原案を練っていく。
策定検討委員会は、事務局職員、小中学校の校長、教職員らでつくる予定。その後、有識者を加えた策定委員会を設置する想定で準備を進めている。
市教委が掲げる「須坂モデル」は、園小接続による非認知能力の育成や9年間を見通したカリキュラム編成、個別最適な学びや協働的な学びなど8項目で構成する=表参照。
昨年12月、須坂モデルの実現に向け、市小中学校適正規模等審議会が市教委に提出した適正な規模・配置のあり方の答申では、小中一貫教育の推進や多様な価値観と出合える学校規模、学校数・学区の見直しなどが提言されている。
このうち適正規模については、一定規模の集団確保が重要とし、1学年あたりの学級数が小学校2〜3学級・中学校4〜6学級、1学級あたりの児童生徒数は小中学校ともに30人以下21人以上が望ましい―と提言。再編は市全体を対象に学区を分けて段階的に進め、学校小規模化が進む地域から優先的に取り組むこと―としている。
市教委は原案作りに向け「あくまでも新しい学校づくりの中の再編。丁寧に検討をして案を示したい」と説明。多くの市民に関心を持ってもらうことも課題の一つに挙げ、SNSの活用など情報発信の仕方を工夫しながら「検討の途中経過も発信していきたい」としている。
2024-04-20 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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