【須坂市でもインバウンド増加】英語パンフレットが活躍

2024-05-18 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 歴史的な円安や新型コロナ5類移行などを背景に、インバウンド(訪日外国人観光客)が全国的に回復している。須高地区への入り込みはどうなのか、須坂市を訪れる多くの外国人が利用するゲストハウス蔵(本上町)オーナーの山上万里奈さんに聞いてみた。
 ゲストハウス蔵は、須坂にUターンした山上さん(塩野町出身)が築100年以上の古民家を改修して2012年10月に開業。「地域と外国人をつなぐ」存在として知られ、長期滞在者やリピーターも多い。
 山上さんによれば、例年11月ごろから3月ごろまでは「閑散期」だが、コロナ明けの今季は客足が伸び、4月は満室状態が続いたとのこと。「4月は本当に忙しく、うれしい悲鳴でした。外国人が9割くらい。コロナ前は外国人と日本人が4対6でしたが、コロナが緩和されてからは、閑散期にも外国人が来てくれますね。欧米が中心、特にドイツ人とフランス人が多い。珍しい国では南アフリカやセネガルからも来ました」という。
 利用者急増の要因は「宿泊していただいた外国人に聞くと、皆さんが『何もかもが本当に安い』と言っています。円安の影響がやはり大きい」とする。
 また、「ここを拠点に北信各地を訪れるという人が多いですが、須坂では坂田山の登山とか百々川の夕陽といった身近な自然に人気があります。これからは観光協会が貸し出している電動自転車で米子大瀑布に行ってもらうことも提案したい。須坂にも楽しんでもらえる場所はたくさんあります。今後もインバウンド需要に期待したい」と話している。
 その外国人宿泊客が活用していたのが、信州須坂観光協会がこのほど作製した2種類の英語パンフレット。改訂版「総合観光版」と最新版「体験プログラム版」だ。
 総合観光版(A4判16ページ)は名所・グルメ・特産品・宿泊施設などが掲載されている現存の総合観光パンフレットを英訳したもの。
 新たに作った体験プログラム版(A4判8ページ)は着物着衣体験、和菓子・おやきづくり体験など体験や交流に特化した内容で、お店の人や市民との交流が楽しめる魅力をアピールしている。

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