2024-06-15 07:00 am by 須坂新聞
6月8日午前4時25分ごろ、高山村高井地籍の県道須坂中野線沿いを歩いていた女性配達員(41)が背後から熊に襲われ、右手をかまれるなどの大けがを負った事故を受け、村や警察などの関係機関が緊急対策を講じている。熊は見つかっておらず、村民や来訪者に注意を呼び掛けている。
現場(堀之内地区)は住宅や店舗が並び、幹線道路で交通量も多く、村内でもにぎやかな場所。熊は体長約1m、成獣とみられる。
当日、須坂警察署は即座に村に連絡、7時前には「ライポくん安心メール」で「熊の出没に注意」とする防犯情報を配信し、同日以降パトロールを継続。高山村駐在所は緊急の「駐在所だより」を発行、全戸回覧で注意を呼び掛けている。
村では警察からの一報を受け、急きょ、対策本部を設置、対応に当たった。対策の一つとして、周辺の3カ所に檻(おり)を置いたが、14日朝現在で反応はないという。
また、23日まで、児童生徒が登下校する時間帯(午前7時〜8時と午後3時10分〜4時40分)に村猟友会、須坂市消防署高山分署、村役場合同のパトロールを実施している。
高山小では8日昼に保護者宛ての一斉メールで注意を呼び掛け、児童(253人)には登校日の10日、各担任から説明したという。同校では日頃から集団登校を行い、熊よけの鈴をランドセルに付けているが、その徹底を図り、学校時間外の行動にも注意を促した。
10日、現場周辺で農作業をしていた人たちを取材すると、「このあたりに熊が出た話は聞いたことがなく、びっくりした。通学路にもなっていて心配だ。熊はとても怖いが、今は果物に手をかける時期で、畑に出ないわけにはいかない。音楽を流したり、なるべく複数で作業して被害に遭わないようにしたい」などと話していた。
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