【須坂市議会】「重伝建」で三木市長が答弁「IC周辺と連携する仕組みを」

2024-06-29 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会6月定例会一般質問は18〜21日に行われ、16人が市政をただした。市内に残る蔵の町並みが国の「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」に選定される見通しとなったことを受け、岡田宗之、荒井敏、石合敬、水越正和の各議員が質問。三木正夫市長は、今後のまちづくりに向け「インター周辺開発と蔵のまちが連携するような仕組みづくりが大事ではないか」と述べた。
 重伝建を巡っては、5月17日に国の文化審議会が文部科学大臣に選定を答申。今後官報告示を経て、正式に選定される。
 市は重伝建の周知を図るため、7月28日に生涯学習センターでシンポジウムの開催を計画している。坂田温社会共創部長は「市民の理解と協力なくして、制度の推進とはならない」とした。
 本年度保存地区内に設置予定の案内看板3基については、「歩いて見学する人が多い場所に設置したい」と答弁。伝統的建造物である特定物件と分かるようなプレートも作る予定で、「物件数が多いことから数年かけて設置する予定」とした。
 来訪者の受け入れ体制のうち、信州須坂観光協会に事務局を置くガイドの会には「現在18人が登録している。1人で最大20人まで対応できるため、増員は考えていないとのこと」と説明した。
 駐車場や公衆トイレの整備では「重伝建の目的は文化財保護であり、すぐに来訪者が大幅に増えるものではない」とし、既存施設で対応していく考えを示した。
 飲食店や土産物店についても「広い店舗を新設するのではなく、今ある店舗に分散するなどして飲食や買い物を楽しんでほしい」と答えた。

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