2024-07-13 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は、イオンモール(千葉県千葉市)が上信越道須坂長野東インターチェンジ近くに2025年秋開業予定の「イオンモール須坂」内に、物産販売や観光案内、ふるさと納税の現地取り扱いなど複合的な機能を有する「須坂市ブース」の設置を検討している。インター周辺開発の効果をさまざまな形で市内に波及させる狙い。運営は民間事業者に委託する予定。8日開いた定例記者会見で発表した。
市ブースでは、イオンモール須坂の集客力を生かし、▽市物産の紹介・販売▽観光PRと案内▽市街地との連携・市内事業者の育成▽地域の食文化の魅力を発信する場の提供▽ふるさと納税の寄付促進・寄付を活用した特産品の認知拡大や販売促進―の事業に取り組む。運営事業者には、集客を促すための自主事業も行ってもらう。
食文化の魅力を発信する場の提供では、オープンキッチンの整備を構想。市内の既存飲食店や今後開業を目指す新規出店者らに期間限定で営業してもらい、市街地の活性化にもつなげたい考えだ。
ふるさと納税を活用した取り組みでは「ふるさと納税自動販売機」を設置する。農産物など返礼品の現地受け取りや、店舗などで使える商品券の発行を検討している。
商品券は、市ブースを含むイオンモール須坂内の飲食サービスを中心とした登録店舗や、市内で物販・飲食サービスなどを提供する登録店舗での利用を考えている。
ブースの区画面積は約130平方メートルで検討中。市がイオンモールと賃貸借契約を結び、借り受ける。運営事業者は市からの委託事業費や、ふるさと納税の業務手数料、自主事業の収益で運営する。
市は開業に伴う内装工事費や委託事業費などをクラウドファンディング型ふるさと納税(目標金額4億5,000万円)で調達する方針だ。7月下旬から10月下旬まで受け付ける予定。
運営事業者は、公募型プロポーザル方式で選ぶ。7月下旬からの募集開始に向け準備を進めている。
三木正夫市長は記者会見で「イオンモール須坂の配慮により、ブース設置の方向に至った。全国的にも新しい取り組みと聞いている」と説明した。
イオンモール須坂は敷地面積約167,000平方メートル。建物は鉄骨造地上3階建て(一部4階建て)、延べ床面積約91,000平方メートル。総賃貸面積は約63,000平方メートルで、県内イオンモールでは松本と佐久平を上回る売り場となる。駐車台数は約3,700台。広域からの集客が期待されている。
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