信州医療センターと須坂市が連携し小児科診療の拡充検討

2024-08-31 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立信州医療センター(須坂市立町)は須坂市と連携し、10月から試行的に小児科診療体制の拡充を検討している。市内の小児科不足による子育て世帯の不安解消を図る狙い。現在、平日午前のみの初診外来の受け入れを一部午後にも拡充して取り組む計画だ。市は27日開会した市議会9月定例会に医師派遣にかかる負担金を盛った本年度一般会計補正予算案を提出した。
 市健康づくり課によると、市内では現在、信州医療センターと個人開業のクリニックの計2カ所が小児科を掲げて診療している。隣接する小布施町などと比べて少ない状況だ。このほか、小児科の受診ができる内科医院があるという。
 信州医療センターの小児科は医師3人(常勤2人、非常勤1人)体制で、月〜金曜に診療している。午前(受け付けは8時半〜11時半)が初診。午後は予約で慢性外来をはじめ予防接種や乳幼児健診、循環器外来などに対応している。
 診療枠の拡充は10月から来年3月まで予定。保護者の要望などを踏まえ、水曜と金曜の午後に試行的に受け入れる。
 信州医療センターは取材に「市からの要請に応えて取り組む」と説明。市は「小布施町や長野市を含め医療圏として小児科医院はあるが、保護者の皆さんからは市内にもっと小児科が欲しいという声もある。どんな受診状況になるか把握したい」としている。
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 市議会9月定例会は27日開会した。市は総額5億3,867万円余を追加する本年度一般会計補正予算案や2023年度一般会計決算認定など22件を提出。ほかに放棄した債権など2件を報告した。
 一般会計補正予算の歳出には、信州医療センターで小児科診療体制の拡充を試行的に実施するための負担金350万円、道路舗装の損傷が特に激しい路線の工事請負費5,000万円、公共施設等整備基金などへの積み立てに1億9,078万円余、償還金4億6,322万円余などを計上。
 市生活就労支援センター「まいさぽ須坂」の移転に伴う費用や臥竜公園のマツの樹勢回復委託料、竜ケ池東側の土砂崩落の危険がある箇所を植栽で保護する経費なども盛った。

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