2024-09-07 07:00 am by 須坂新聞
須坂市選挙管理委員会は4日、高甫小学校で選挙に関する出前講座を開いた。政治への関心を高めて若者の投票率向上を図ろうと、将来有権者になる児童を対象に企画。6年生(25人)が選挙の仕組みや投票権を行使する大切さを学び、模擬投票を体験した。
講師を務めた市選管事務局職員は、世代間の投票数格差に触れながら、若者の低投票率の問題点について「若者の声が政治に届きにくく、高齢者の政策が優先される傾向になる。一部の考えに沿った政治が行われる可能性が高まる」と説明。「18歳になったらぜひ投票に行ってほしい」と呼びかけた。
模擬投票は架空の「高甫市」の市長選を設定した。広大な空き地の活用方法について、立候補者4人がショッピングモールや防災公園、遊園地、軍事施設の建設を提案。児童たちは、選挙公報に当たる資料を参考に各候補者の主張を比べた。投票所での一連の流れを体験しながら1票を投じた。
松本巧さんは「どの候補者にするか少し迷ったけど、自分の意思で投票できた」。内田葵さんは「選挙の大切さを知ることができた。若い人たちも投票に行った方がいいと思う」と話していた。
市選管のまとめによると、身近な選挙の投票率は昨年の市議選が40.23%、今年の市長選は32.61%で共に過去最低を更新。このうち市議選は10代26.15%、20代19.86%。市長選は10代22.51%、20代15.21%だった。ともに30代も20%台にとどまった。
市選管は「今回の取り組みをきっかけに、小中学校だけでなく、高校も含めて市内全域に広げていきたい」としている。
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