【須坂市】手話と字幕の「目で聴くテレビ」導入

2024-09-07 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は、手話と字幕の番組「目で聴くテレビ」の受信装置「アイ・ドラゴン4」を導入した。市役所本庁舎1階の市民ホールに設置し、放送している。災害などの緊急時に聴覚障害者への情報提供に役立てるほか、平時は市民に障害への関心と理解を深めてもらう狙いだ。
 番組を制作している認定NPO法人障害者放送通信機構(大阪市)によると、目で聴くテレビは1995年の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、98年から放送を開始。震災当時は字幕が普及しておらず、聴覚障害者に必要な情報が届かなかったという。
 市は、市聴覚障害者協会からの要望を受け、7月30日に受信装置を導入した。災害時には「光る警報機」が緊急放送の開始を知らせ、リアルタイムで必要な情報を提供。インターネット環境下で受信装置とテレビモニターを接続すれば使用でき、市は避難所への設置を想定している。先ごろ実施した総合防災訓練の会場(北部体育館)に展示し、参加者に視聴してもらった。
 平時はニュースや地域の話題、スポーツ、バラエティー、手話学習などさまざまな情報を発信。約2,000本の動画から、自身が見たいアーカイブ手話番組を選択して楽しめたり、リアルタイム手話・字幕放送を見たりできる。
 市福祉課は「有事に備えて聴覚に障害のある方たちの安心感につながればいい。目で聴くテレビを知らない方も多いと思うので、多くの皆さんに認識を深めてもらいたい」としている。

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