【須坂市】勝山教育長「学校再編基本方針案の説明会は対象別に複数回」

2024-09-07 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂市の勝山幸則教育長は4日の市議会9月定例会一般質問で、今後の学校再編に向け年内にまとめる予定の基本方針案に関する説明会について「基本方針案の内容に応じて関係する地域や児童生徒・保護者、未就学児の保護者など対象を分けて複数回開催し、広く意見をうかがいたいと考えている」と述べた。久保田克彦議員の質問に答えた。
 市教委は7月、校長など8人でつくる「新しい学校づくり基本方針検討委員会」を設置。小中一貫教育の推進や学校類型、通学区、再編スケジュールなどの協議を始めている。今後、有識者を加えた策定委員会を経て、原案をまとめて公表する予定だ。
 勝山教育長は「この案の段階で地域説明会やパブリックコメントなどを実施し、保護者や地域の方々から広く意見をいただきながら練り上げていく。実現可能な基本方針を策定していきたい」と答弁した。
 議員の「検討委員会が非公開で、市民の活発な議論が封印されている」との指摘に対しては「一つのたたき台として熟考しているところ」と説明。年内にまとめる原案が「中間発表の段階で出てくるもの」との位置付けを示し、改めて市民の声を反映させて基本方針を策定していく姿勢を強調した。
 山岸和美教育次長は、井上地域児童クラブ(井上小学校敷地内)の施設整備について、井上地域公民館との「複合施設での建て替えを検討している」と説明した。荒井敏議員の質問に答えた。
 答弁によると、同児童クラブは利用者の増加に伴い施設内が手狭で、活動場所の不足が課題となっている。クラブを利用する井上小管内では開発が行われており、今後も利用増加が見込まれているという。
 山岸次長は「学校内での移転、または増築を検討したが敷地内に余裕がなく断念した。学校隣接地で新築移転を検討していたが、井上地域公民館が施設更新の検討を始めたため、公共施設の集約化も目的に複合施設での建て替えの検討をしているところ」と答弁。
 現在、場所や規模などを検討しているとし「今後、井上地域公民館と計画を詰めていく予定」と述べた。
 ほかに、議員が面積不足の危惧を指摘した南部、高甫、日滝の3地域児童クラブについては、未就学児数の推計を基に「現在の施設で広さは十分確保されるため、増築などの床面積を増やす予定はない」と答えた。「南部地域児童クラブの登録見込み数は今後横ばい。高甫地域児童クラブと日滝地域児童クラブは減少の見込み」とした。

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